主婦の方々が苦労している寝具の掃除。
枕や掛布団、敷布団などは大きめの洗濯機があれば丸洗いできます。
では、マットレスの汚れはどうしていますか?
マットレスの汚れといっても、
カビやダニ、飲み物のシミ、子供のおねしょ、汗の黄ばみなどがあります。
これらをキレイにする方法があったら助かりますよね。
今日はこのような「汚れたマットレス」をキレイにする方法をご紹介していきます。
どのような汚れがある?種類別にクリーニングする方法
マットレスは洗濯することができませんので、
汚れの種類に応じたクリーニング方法が必要となります。
適当なクリーニングは、汚れが落ちにくくなったりシミになってしまう原因になります。
マットレスの汚れとして考えられるのは次の通りです。
・ダニ
・飲み物のシミや汗の黄ばみ
・子供のおねしょ
■マットレスのカビを除去する方法
1.消毒用エタノールでカビを落とす
カビを落とすのに最適なのが「消毒用エタノール」です。ドラッグストアやホームセンターなどで簡単に買うことができます。
※漂白作用がないので黒ずみは消えません。
〇消毒用エタノール
〇スプレーボトル
〇汚れてもよい布
1.消毒用エタノールをカビに吹きかけ、1時間ほど置いてください。
2.ぬるま湯で濡らした布を軽く絞り、カビの生えた部分を拭き取ります。こすってしまうとカビがひろがってしまう恐れがありますので、つまみ取るように拭くことがポイントです。
3.1と2の作業を2~3回繰り返せば、なお効果的です。
2.酸素系漂白剤でカビの黒ずみを落とす
「粉末の酸素系漂白剤」を使うことにより、殺菌効果と黒ずみを落とす効果があります。布への与えるダメージも少なく、色落ちもしにくいです。こちらもドラッグストアやホームセンターなどで買うことができます。
※使用する場合は手荒れをすることがあるのでゴム手袋を着用してください。
〇粉末の酸素系漂白剤
〇スプレーボトル
〇汚れてもよい布
〇ゴム手袋
〇ドライヤー
1.粉末の酸素系漂白剤をお湯に溶かします。お湯の温度や量はメーカーによってことなるため、都度確認するようにしてください。
2.お湯で溶かした漂白剤をカビに拭きかけます。
3.ぬるま湯で濡らした布を軽く絞り、カビの生えた部分を拭き取ります。
4.濡れている部分をドライヤーで乾かして終了です。
■マットレスのダニを駆除する方法
ダニを退治するには熱と乾燥が効果的です。
50℃以上の熱を20~30分ほど加えることで死滅するといわれています。
1.マットレスに側生地がついているもの
マットレスに側生地がついているものは、
側生地を取り外して洗濯することによりダニを除去することができます。
2.マットレスの側生地が外せないもの
布団乾燥機を使って熱処理をします。
※熱に弱いマットレスもあるので、事前に確認しましょう。
〇布団乾燥機
1.部屋を暗くして1時間ほど待ちます。ダニは夜行性で、暗くすることによりマットレスの表面にでてきます。
2.布団乾燥機を稼働させ、熱風を送ります。ダニが熱風から逃れて、マットレスの中にもぐってしまうことがあります。1回だけでは駆除しきれないため、1日2回、2~3日ほど熱処理をすればかなりの数を駆除できます。
3.ダニ駆除薬剤を使う
ダニ駆除剤を使うことも効果的です。
ただし、マットレスは人が寝るところなので、必ず布団、マットレス対応の駆除剤を選ぶようにしてください。使用する場合はマスクを着用し、十分な換気をしながら使用してください。
4.アレルゲンにも注意
ダニを死滅させたあとは、必ずマットレスに掃除機をかけてください。ダニは死滅してからも厄介な生物で、死骸やフンが原因でアレルギーを発症することがあります。
外で布団やマットレスを叩いて掃除している方もいらっしゃいますが、あれは逆効果です。叩くことにより死骸やフンが細かくチリになり、布団やマットレスの中へと溜まってしまうのです。
叩かず、掃除機で吸い取るようにしましょう。
■シミや黄ばみを消す方法
1.ジュースやお茶のシミを落とす
飲み物をこぼしてしまったときは、すぐ拭き取ることでシミを防ぐことができます。
※時間がたってしまったシミは、カビを除去するときと同じように酸素漂白剤を使うとよく落ちます。
〇中性洗剤
〇汚れてもよい布
〇ドライヤー
1.水で濡らした布で叩くように拭きます。
2.水で薄めた中性洗剤を布に湿らせて、さらに叩くようにして拭きます。
3.マットレスに中性洗剤が残らないように、水で濡らした布で再度拭き取ります。
4.濡れている部分をドライヤーなどで乾かして終了です。
2.汗の黄ばみを落とす
マットレスで寝ていると、寝汗による皮脂汚れが原因でどうしても黄ばんでしまいます。そのようなときは、重曹水が効果的です。
重曹もドラッグストアやホームセンターなどで買うことができます。
〇重曹水
〇スプレーボトル
〇汚れてもよい布
〇ドライヤー
1.スプレーボトルに100mlの水と重曹小さじ1杯を入れて混ぜます。
2.黄ばみに吹きかけて5分ほど置きます。
3.布で重曹水が残らないようにふき取ってください。
4.汚れが落ちるまで何度か繰り返してください。
5.きれいになったら濡れている部分をドライヤーで乾かして終了です。
■おねしょのシミを消す方法
おねしょを放置しているとアンモニア臭が気になってしまいます。アンモニアにはクエン酸が効果的です。
クエン酸もドラッグストアやホームセンターで買うことができます。
〇クエン酸水
〇スプレーボトル
〇汚れてもよい布
〇ドライヤー
1.濡れている部分の水分を布で拭き取ります。
2.スプレーボトルに200mlの水とクエン酸小さじ1杯を入れて混ぜます。
3.汚れている部分にクエン酸水を吹きかけます。
4.乾いた布でふき取ります。
5.汚れと臭いがとれるまで3と4を繰り返します。
6.水で濡らした布でクエン酸水が残らないようにふき取ります。
7.乾いた布で拭いて、ドライヤーで乾かして終了です。
汚れの落とし方はそれぞれわかりました。
もし、汚れる前にお手入れができればすごく楽になると思いませんか?
どのようなお手入れ方法があるか解説していきます。
休日にできるマットレスの簡単お手入れ方法と注意点
飲み物のシミやおねしょは、そのときにクリーニングしないといけませんが、カビやダニ、汗による黄ばみは日頃からのお手入れで汚れを軽減することができます。
日頃からできる簡単なお手入れ方法は次の通りです。
・マットレスの表面に掃除機をかける
・マットレスを定期的に乾燥させる
・マットレスの表裏や向きを変える
それぞれのお手入れ方法について解説していきます。
■消臭スプレーを定期的に吹きかける
消臭スプレーを活用することにより、除菌と消臭効果が期待できます。
仕事や家事育児でどうしても忙しい毎日です。大きいマットレスを外で干したり掃除したりすると時間と体力が削られてしまいます。
消臭スプレーは「汚れたマットレス」に吹きかけるだけで簡単にお手入れができるおすすめのアイテムです。
■マットレスの表面に掃除機をかける
毎日使う寝具ですから、ほこりや髪の毛、ダニなどが溜まってしまいます。
最低でも月に1回ほど掃除機をかけるとよいでしょう。
枕元や足元、マットレスの側面は特にほこりがたまりやすく、
凹凸部分など念入りに掃除機をかけることをおすすめします。
■マットレスを定期的に乾燥させる
マットレスは寝汗による湿気がたまりやすい場所です。そのままにするとカビが生えることもありますし、ダニの住みやすい環境になってしまいます。
起床時に布団をめくって乾かすだけでも効果的です。できれば2~3週間に1回ほど、マッドレスを壁に立てかけて裏側を乾かしたり、布団乾燥機をかけたりすることをおすすめします。
また、マッドレスの裏側は特に湿気がたまりやすいです。マットレスはベッドフレームに載せて使って、さらにベッドフレームの下にものを置かないようにして、常に換気するように心がけてください。
■マットレスの表裏や向きを変える
マットレスの向きを変えることにより、汚れる場所を分散させることができます。足元や背中あたりが特に黄ばみやすいため、汚れが集中したときに落ちにくくなってしまいます。それを防ぐために表裏や上下を変えることをおすすめします。
また、マットレスを同じ向きで寝ていると、同じ部分に負荷がかかりバネが弱くなってへこみやすくなります。向きを変えることにより老朽化も防ぐことができます。
■クリーニングする際に気を付けるべき注意点
間違った方法でクリーニングしてしまい、かえって汚れがひどくなったり傷めてしまったりすることもあると思います。
キレイにするために、次の2点に注意してください。
1.クリーニング前にマットレスの説明書を確認する
マットレスによっては、熱に弱かったり水に弱かったりなどがあります。正しいクリーニング方法をおこなわないと、劣化する原因となってしまうためしっかり確認しましょう。
マットレスは決して安いものではないので、後悔しないためにも独断でクリーニングしないようにお願いします。
2.天日干ししてはいけない
基本的にマットレスは天日干ししてはいけません。。天日干しが許可されているマットレスであっても、1~2時間ほどにとどめておきましょう。
マットレスにも種類があるため、下記にてまとめてみました。
種 類 | 天日干し | 干し方 |
高反発ウレタン | ✖ 素材が劣化する可能性あり | 風通しのよい場所 陰干し |
高反発ファイバー | ✖ 素材が劣化する可能性あり | 風通しのよい場所 陰干し |
ポケットコイル | ✖ 側生地や詰め物が劣化する可能性あり | 扇風機をかけて干す |
ボンネルコイル | ✖ 側生地や詰め物が劣化する可能性あり | 扇風機をかけて干す |
低反発ウレタン | ✖ 素材が劣化する可能性あり | 風通しのよい場所 陰干し |
ラテックス | ✖ 素材が劣化する可能性あり | 風通しのよい場所 陰干し |
3.種類別マットレスの干す時間と頻度
マットレスを干す時間は種類によって違います。
種類ごとに干す時間と頻度をまとめてみました。
種 類 | 干す時間 | 干す頻度 |
高反発/低反発ウレタン
ラテックス |
3~4時間程度 | 3日に1回 |
ファイバー系 | 2~3時間程度 | 汚れが気にったら洗って干す |
ポケット/ボンネルコイル | 2~3時間程度 | 1~2週間に1回 |
マットレスの寿命はどのくらい?
マットレスの寿命は種類や使い方、クリーニング方法によって変わってきます。
一般的に5~10年ほどとされていて、種類別でいくと次の通りになります。
・低反発ウレタン → 3~5年
・ポケットコイル → 8~10年
・ボンネルコイル → 6~8年
ポケットコイルなどのスプリング式のものや高反発ウレタンは長持ちします。低反発のような柔らかい寝心地のものは比較的寿命が短くなりがちです。
マットレスを交換する目安は?
マットレスが寿命を迎えているかが交換の目安になります。
交換の目安となる状態や体にかかる負担などをご紹介させていただきます。
■マットレスが部分的に凹んでいる
どうしても腰やお尻のほうに体重がかかります。
マットレスが劣化してくると、目で見てもわかりますし触った感触で凹んでいるか判断できると思います。
そのまま使い続けていると腰痛の原因になりかねますので、なるべく早めに交換することをおすすめします。
■体調が優れない
使い続けるとクッション性が悪くなり、体への負担が増していきます。
いくら寝ても疲れが取れていなかったり、
寝起きで体に痛みを感じているなどの症状があればマットレスを確認してみてください。
■マットレスから異音がする
ポケットコイルやボンネルコイルなどのスプリング式は、使い続けていると軋む音が聞こえてくることがあります。
これはスプリングの力が弱くなっている証拠なので、マットレスの部分的な凹みもわかるはずです。
以上が大まかな目安となっています。
マットレスを長持ちさせるには、裏表や上下の向きを変えて圧力の負担を分散させるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日はマッドレスが汚れたときのクリーニング方法をご紹介させていただきました。
カビやダニ、シミや黄ばみなどそれぞれ違ったクリーニング方法でしたね。
それにクリーニングに使う材料は、ドラッグストアやホームセンターでそろうものばかりで助かりました。
日頃からこういった掃除をするのはなにかと大変ですが、
簡単なお手入れ方法がわかったところですごく楽になるのではないかと思います。
では、さっそく汗の黄ばみ対策として、消臭スプレーと重曹を買いに行ってきます!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。