認知症

若年性認知症のよくある8つの症状と原因・対処法を解説

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  • 若年性認知症とは何か知りたい
  • 若年性認知症の症状が知りたい
  • 自分が若年性認知症かどうか確認したい

上記のようなお悩みをお持ちではないですか?

認知症は高齢者がなるイメージが強いため、若い人は自分が認知症だとは思わない方が多いです。

しかし、認知症は若い働き世代でも起こりうる病気です。

自分は若いから認知症ではないだろうと思って、受診が遅れてしまうことが多々あります。

 

そこで本記事では若年性認知症の症状と原因、対策について解説していきます。

若年性認知症についての知識が身につき、認知症の早期発見ができるようになるような内容をお届けします。

若年性認知症について詳しく知りたい方や、若年性認知症に心当たりがある方はぜひご覧になってください。

 

若年性認知症とは

認知症は高齢者がなるイメージがあると思いますが、 実は高齢者に限った症状ではありません。

認知症の中でも65歳以下で症状が出た場合は、若年性認知症とされます

また若年性認知症の中でも、さらに以下の2つに分けられます。

  • 18歳から39歳までの間に起こる認知症…若年期認知症
  • 40歳から64歳までに起こる認知症…初老期認知症

このように、認知症は年齢が若くても発症する可能性のある病気です。

また、若年性認知症は若い働き世代で発症するため、本人や家族に与える影響が大きくなりやすく、 仕事が続けられなくなって生活が困窮したり、育児や介護などで様々な問題が起こりやすいです。

特に若い世代だと、本人の周りも認知症だとは気づかないことが多いので注意が必要です。

 

若年性認知症の原因となる病気

認知症は1つの病気ではなく、様々な要因から発症する病気です。

本記事では、若年性認知症の代表的な原因を4つご紹介します。

アルツハイマー病

全認知症の中で約半数以上はアルツハイマー病が原因となっています。

アルツハイマー病は脳内に異常なタンパク質が蓄積することで、脳の神経細胞が死んでしまい脳全体が萎縮することによって発症します。

治療法は見つかっておらず、症状は少しずつ進んでいきます。

症状としては、記憶力の低下や判断力の低下などが見られます。

脳血管性認知症

脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血などの脳の血管の病気によって起こります。

血管の異常によって脳にダメージを与えてしまうことが原因で引き起こされます。

血管の病気は動脈硬化によって引き起こされることが多いため、食生活や睡眠、飲酒、喫煙などの生活習慣が関係してると考えられています。

この脳血管性認知症の症状は、突如現れたり急に安定したりするため、他の認知症の症状と比べて特徴的です。

また脳のダメージの受け方によって症状が異なるため、個人差があります

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は、特殊なタンパク質の蓄積により前頭葉や側頭葉に萎縮が見られることで症状が発症してしまうと言われています。

また、前頭側頭型認知症の症状は 他の認知症にはない症状が現れます。

具体的には人格や社会性言語、聴覚などが正常に機能しなくなります

例えば犯罪行為を行ってしまったり、暴力をふるってしまったりすることなどが挙げられます。

レヴィー小体型認知症

レヴィー小体型認知症はレヴィー小体と言う特殊なタンパク質が脳内に現れ、脳の神経細胞にダメージを与えてしまうことで発症する認知症です。

症状は認知機能の低下や幻覚などを引き起こすことがあります。

また歩行障害や手の震えなどのパーキンソン症状も現れることがあります。

 

若年性認知症の症状

若年性認知症の症状は大きく以下の2つに分けられます。

  1. 中核症状
  2. 行動・ 心理症状

それぞれ解説していきます。

中核症状

中核症状とは、脳の障害が原因で起こる症状のことです。

症状の程度や時期は個人差はありますが認知症を発症すると必ずあらわれます

代表的な中核症状は以下の5つです。

記憶障害

若年性認知症で起こる記憶障害は、新しいことが記憶できなくなっていきます。

初期段階では数日前のことが思い出せなくなったり、 予定や約束などを忘れることが多くなっていきます。

症状が進むにつれて直近の出来事も忘れるようになり、様々な場面で問題が増えます。

これらの記憶障害は一般的な物忘れとは違い、忘れたことに自覚がないのが特徴です。

働いている方だと、仕事の業務を忘れてしまったり、取引先との予定を忘れてしまったりと、仕事や対人関係で支障をきたすことが増えていきます。

見当識障害

見当識障害とは、日付や季節、時間、人の顔などが認識できなくなってしまう症状のことです。

この症状が起きると日付や時間がわからなくなったり、いつも通っている道でも迷子になってしまったり、もともと自分が知っていた人の顔を見ても誰だかわからないといった状態になってしまいます。

この症状も日々の対人関係で問題が起きたり、失敗につながってしまいトラブルにつながりやすいです。

理解力・判断力の低下

理解力・ 判断力の低下が起きると、今まで当たり前にできていたことができなくなったり、言われたことが理解できないというようなことが起こります。

具体的には、仕事の業務が頭に入らない、上司の言葉が頭に入ってこない、運転中に判断が遅れてブレーキを踏むのが遅くなるというような 症状が見られます。

実行機能障害

実行機能障害とは、物事を計画立てて順序よく行うことが難しくなる症状です。

例えば、普段使っているはずの家電製品やPCの機器などを取り扱うときに、手順を忘れてしまって使い方がわからなくなってしまうことや、普段作っているはずの料理を作るときに手順がわからなくなって、うまく作れなくなるということがあります。

失語

失語とは、 相手の言っていることがうまく理解できなくなったり、自分が言葉を発しようとした時もうまく言葉にできなくなる症状のことを言います。

認知症でよくある「あれ」「それ」 といった言葉を多用してしまうのはこの症状が原因です。

 

行動・ 心理症状

次に行動・心理症状について解説します。行動・心理症状とは、認知症によって引き起こされる副次的な症状のことをいいます。

中核症状は、認知症を発症したら誰にでも現れる症状でしたが、行動・心理症状は、人によって現れる人もいれば、現れない人もいます。

このように個人差があるのが行動・心理症状の特徴です。ここでは代表的な行動・心理症状を3つご紹介します。

妄想

行動・心理症状でよく見られる症状の一つが、妄想です。妄想には様々な種類があります。

具体的な種類は以下の3つです。

  1. 配偶者の浮気を疑う「嫉妬妄想」
  2. 自分で片付けたものや無くしたものを盗まれたと思う「物盗られ妄想」
  3. 自分の周りの人から悪口を言われている、いじめられていると考えてしまう「被害妄想」

このように行動・心理症状でよく見られる妄想は、現実に起きていないことを信じてしまうことが多々あります。

幻覚

現実に見えないものが見えるようになる幻覚と現実に聞こえていないものが聞こえるようになる幻聴が症状として現れることがあります。

不安・抑うつ

若くして認知症になる事は、本人に強い不安や焦りを感じさせるものです。

そのため性格が怒りっぽくなったり泣きやすくなったりといったように、精神的に不安定になりやすいです。 人によっては無気力状態になることもあります。

 

若年性認知症と高齢者の認知症の違いは?

若年性認知症と高齢者の認知症で、症状に違いはほとんどありません。

しかし、年齢が若いが故に精神的なダメージは若年性認知症と高齢者の認知症で大きな違いがあります。

ここからは高齢者の認知症にはない若年性認知症の特徴を解説していきます。

発症は男性に多い

高齢者の認知症は女性の方が発症する割合が高いですが、若年性認知症の場合男性の方が発症する割合が高いことがわかっています。

特に働き盛りの男性が発症した場合、仕事を辞めざるをえなくなり、本人や家族の生活が困窮することもあり得ます。

早期発見ができない

認知症は高齢者がなるイメージがあるため、自分の中で違和感を感じていても早期発見ができないことが多いです。

特に若い人の場合、認知症が疑われる症状があったとしても、「仕事で疲れていてうっかり忘れてしまった」「最近はストレスが溜まっていてそれのせいだ」と言うように認知症だとは思わないことが多いです。

また実際に受診をしても、更年期障害やうつ病など違った診断をされてしまうこともあります。

自分は若いから認知症はないと思い込むのではなく、若い人でも認知症になる可能性はあると意識しておくことが重要です。

経済的ダメージが大きい

若年性認知症を発症する人の多くは働き盛りの世代であることが多く、これまで行っていた仕事を続けられなくなったり、収入が減ったりすることによる経済的なダメージが大きいです。

また家庭を持っている場合はさらに生活が困窮します。

このように若年性認知症は家庭の生活に大きな影響を及ぼすことが多いです。

介護が大変になりやすい

若年性認知症の場合は子どもがまだ若い場合が多く、配偶者が一人で介護を担うことになるため、介護が大変になりやすいです。

また親世代の介護が必要になる場合があると複数介護になることもあり得ます。

このように、若年性認知症は介護の負担が大きくなりやすいです。

 

若年性認知症は誤診しやすいので注意が必要

認知症は高齢者に多いというイメージがあることから、受診したとしてもうつ病や更年期障害と間違えられることがあるため注意が必要です。

また、問診の時に正確な情報を伝えられることも重要です。

本人のことをよく知っている身近な人が付き添いで受診に行けると良いでしょう。

さらに周りの人が異変を感じたら受診を促すのも重要です。

本人は認知症の症状に気づいていないことが多いです。

そのため周りが異変を感じたら、早期発見のためにも受診を促してあげましょう。

 

若年性認知症と診断されたらどうしたら良い?

地域包括支援センターを活用する

若年性認知症と診断されたらまずはお住まいの地域の「地域包括支援センター」を活用しましょう

地域包括支援センターとは、介護、福祉、医療、保健などの相談ができる相談窓口です。

以下のような方はまず地域包括支援センターを活用するのがおすすめです。

  • いきなり介護をするとなって、何から始めていいかわからない
  • 医療制度、福祉制度について教えてもらいたい
  • 介護保険や公共サービスについて教えてもらいたい

地域包括支援センターではこれらの悩みを解決できますので、まずは相談に行きましょう。

勤務先に相談

勤務先に若年性認知症と診断されたことを会社の上司などに伝え、今後の雇用について相談しましょう。

認知症と診断された場合は、「障害者雇用枠」で勤務を続けられる場合がありますので確認してみましょう。

なお障害者雇用枠に入る際には「身体障害者手帳」や「精神障害者保健福祉手帳」の取得が必要になります。

運転免許の返納

若年性認知症が診断された場合は、運転免許は返納しなくてはいけません

これは道路交通法で定められています。

運転は同時に何かを判断することが必要になるため、認知症の人が運転をすると事故につながってしまうこともあります。

ご本人には辛いこともあると思いますが、安全のために運転免許は返納しましょう。

 

若年性認知症は早期発見が大事

若年性認知症は高齢者の認知症よりも進行が早いと言われています。

また早期発見して治療を行うことで、症状の進行を遅くすることが期待できますので早期に受診する必要があります。

そのためには、 若年性認知症に対する認識や知識の普及が大切です。

認知症について知っておくことで周りの人も早く気づくことができ、早期発見につながります。

自分ではなかなか気づかないことも多いので、周囲の人が気づけるような環境づくりを心がけましょう。

 

まとめ

今回は若年性認知症の症状と原因・対処法について解説していきました。

いかがでしたでしょうか?

認知症は高齢者がなるというイメージが強いと思いますが、本記事でご紹介したように若い人でも発症することがあります

違和感を感じたら早めの受診を心がけるようにしましょう。

また、周囲の人が違和感を感じた時には受診を促すのも重要です。

また、認知症の症状について知っておくことで介護をする側になった時にも役立てるはずです。

本記事でご紹介した8つの症状は以下の通り。

  1. 記憶障害
  2. 見当識障害
  3. 理解力・判断力の低下
  4. 実行機能障害
  5. 失語
  6. 妄想
  7. 幻覚
  8. 不安・抑うつ

本記事が参考になれば幸いです。

認知症についての知識を持って、認知症を他人事とせずに過ごしていきましょう。

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