マットレスって洗濯してますか。
そもそも洗濯できることを知っていますか。
この記事では
- マットレスって洗濯できるの?
- マットレスの洗濯方法って?
こんな疑問にお答えします。
この記事をじっくり読んで、「マットレス、汚れている気がするけど見てみぬふり」状態とはもうおさらば。
スッキリ清潔なマットレスと質の良い睡眠を手に入れましょう。
マットレスは洗濯しないとどのくらい汚いの?
「マットレスって洗えないし、多少汚くてもしかたない」
そう思っていませんか。
人は寝ている間にもたくさん汗をかきます。
その量なんと、コップ1~2杯分!
その汗の一部が毎晩マットレスにしみこんでいきます。
さらに、体から出てくるフケやアカなど。
こういったものを養分として、カビやダニはマットレスの中でどんどん増殖していきます。
その数は数十万匹にものぼると言われているので、ゾッとしますね。
人生の3分の1もの時間を過ごすマットレスの上。
つねに清潔を心がけておきたいですね。
マットレスってそもそも洗えるの?
マットレスって大きいし重たいし、そもそも洗えないと思っているあなた。
マットレスは、種類によっては自宅でも洗濯できます。
下の表を見てください。
マットレスの種類 | 洗濯できるか |
ファイバーマットレス | 自宅で水洗いOK(洗濯表示を確認) |
高反発ウレタン | 自宅で水洗いOK(洗濯表示を確認) |
コイル系マットレス | クリーニングOK |
低反発ウレタン | 水洗い不可 |
ラテックス | 水洗い不可 |
自宅で水洗いができたりクリーニングに出せたりするマットレスも多いです。
低反発ウレタンマットレスとラッテクスは、残念ながら洗濯できません。
水に濡れることによって、劣化してしまうので。(後ほどこの洗えないマットレスの部分洗いの方法を紹介します。)
ではマットレスの洗い方を紹介です。
種類別マットレスの洗い方
マットレスを洗うって、すごく大がかりな気がしていませんか。
実際やってみれば、思っているよりずっと簡単です。
種類別マットレスの洗い方をよく読んで、さっそく洗ってみてください。
ファイバーマットレス
自宅で水洗いOKのファイバーマットレス。手順を紹介します。
水またはぬるま湯でマットレスを流す
お風呂場に運んで、シャワーでマットレス全体を流しましょう。
ファイバーマットレスは熱に弱く、長時間お湯で流すと変形してしまうおそれもあるのでかならず水で。
また商品によっては中性洗剤を使って洗うこともできるので、洗濯表示を確認しましょう。
陰干しする
全体を洗えたら陰干しです。
風通しがよく、直射日光の当たらない場所に立てかけておきましょう。
高反発ウレタンマットレス
高反発ウレタンマットレスも自宅で洗濯することができます。
ただ商品にもよりますので、必ず洗濯表示を確認してください。
水でマットレスを押しながら洗う
やさしく押しながら洗いましょう。水を含むと重たくなるので注意です。
また水を含んだ状態で強く引っ張るとちぎれることもあるので、運ぶときには気を付けてください。
陰干しする
中までしっかり乾燥させないと、カビ発生のもとです。
とくにウレタンは乾燥に時間がかかります。
風通しの良い日陰でじっくりと乾燥させてください。
コイル系マットレス
コイル系マットレスはクリーニング業者にたのんで洗濯してもらいましょう。
意識しておいてほしい点はこちら。
- 高額(1~2万円)
- 中までは洗えない
クリーニングできるのは表面までです。
内部に発生したカビやダニはきれいになりません。
とはいえ、マットレスの洗濯をプロにまかせるメリットも大きいです。
個人ではできない方法でマットレスを洗ってくれるので、上手に利用しましょう。
マットレスのクリーニングはだいたい以下の流れです。
- ゴミを吸い取る
- スチームで洗う
- アルカリ電解水で洗浄
- バキュームで洗浄
- 乾燥
洗えないマットレスを部分洗い
さて洗濯できない低反発ウレタンマットレスとラッテクス。
全体を洗濯できないとはいえ、部分的に汚れてしまうことはよくありますよね。
そんなときには部分洗い。
手順を紹介します。
カビよごれ
湿気がたまることで発生するカビ。マットレスにカビが生えてしまったら、消毒用エタノールを使いましょう。
- カビの部分に消毒用エタノールをスプレーする
- 1時間ほど放置
- タオルでカビをふきとる
- しつこいカビには何回もくり返す
- マットレスをしっかり乾燥させる
こんな手順です。
ちなみによくお風呂のカビ掃除などに使われる塩素系洗剤ですが、こちらはマットレスを痛める可能性があるので使いません。
シミよごれ
コーヒーやジュースなどをこぼしてマットレスにシミがついてしまうこと、よくありますよね。
そんなときには中性洗剤を使って掃除しましょう。
- 絞ったタオルでシミをたたく(汚れが広がるのでこすらない)
- 中性洗剤を含ませたタオルでシミをたたく
- 水にぬらしたタオルで洗剤を拭きとる
- マットレスをしっかり乾燥させる
こんな手順です。
血
マットレスに血液がついてしまったら。
- 血液にタオルを押し当てる
- 重曹と水を混ぜたものを血液にぬって30分放置
- ブラシでこすり落とす
- 水にぬらしたタオルでシミをたたく
- 乾いたタオルでたたく
- マットレスをしっかり乾燥させる
こんな手順です。
部分洗いをするときに、ひとつ鉄則があります。
マットレスに汚れがついてしまった場合には、すぐに対処すること。
時間がたてばたつほど、汚れは落ちにくくなりますよ。
マットレス洗濯時の注意点
いざマットレスを洗濯しようというときには、とくに以下の点に注意してください。
洗濯表示をよく見る
洗い方の項目でも書きましたが、かならず洗濯表示をしっかり確認してください。
たとえ同じ素材のマットレスでも、洗濯方法が違う場合もあります。
洗濯表示がわかりにくければ、メーカーのサイトを見れば洗濯方法の説明があるはずです。
以下、洗濯表示の例。
この洗濯表示は「家庭での洗濯NG」を意味します。
クリーニング店に相談しましょう。
こちらは「手洗いで、水温は40度が上限」を意味します。
「洗濯機OK、水温は40度が上限」を意味します。
桶マークの下に線が2本引いてありますよね。
この線の意味なんですが、洗濯するときの強さを表しています。
- 線ナシ→標準の強さ
- 線1本→弱く洗って
- 線2本→より弱く洗って
あなたのマットレスの洗濯表示をしっかり確認しておいてくださいね。
直射日光にあてない
マットレスの素材によっては、直射日光をあてることによって劣化を早めてしまいます。
また直射日光は、ダニの抑制には向いていません。
マットレスを干すときは、かならず日陰で風通しのよい場所を選びましょう。
マットレス洗濯の頻度
マットレス洗濯の頻度はどのくらいがいいんでしょう。
あまり頻繁に洗いすぎてもマットレスの劣化を早めるし、反対に洗わな過ぎても不衛生です。
マットレスの使用頻度や季節にも左右されるのですが。
だいたい半年から1年に1回ていど洗濯することが望ましいです。
ちなみに厚生労働省では寝具のお手入れについて
- 枕・布団は6か月に1回以上丸洗い
を推奨しています。
この規定は一般家庭ではなく旅館などに向けたものですが、参考にしてください。
マットレスの普段のお手入れ
マットレスの洗濯とは別に、日々のお手入れもとても重要です。
長く快適に使うためにも、こまめにお手入れしましょう。
除湿シート
とにかく湿気がたまりやすいマットレス。
毎日たてかけて陰干しできればいいのですが、そんな手間かけられない。
そこで、除湿シートです。
除湿だけでなく丸洗いできるもの、ダニを退治したり抗菌作用のあるものなどいろんな除湿シートがあります。
寝具売り場でチェックしてみましょう。
ちなみに除湿シートを敷く場所は、もっとも湿気のたまりやすいマットレスと床(もしくはベッド)とのあいだです。
ベッドパッド
ベッドパッドとは、マットレスの上に敷いて使う寝具です。
汚れ防止のために使っている人も多いでしょう。
マットレスに汗などの湿気を吸いこませないためにも、このベッドパッドは大きな役割を果たしています。
素材別の特徴を簡単に説明します。
ウール
ウールとは、基本的に羊の毛を素材に作られたものです。
- 吸湿性にすぐれている
- モコモコしている
- 洗濯しにくい
こんな特徴があります。
汗をたくさんかく人にはおすすめですが、洗濯すると縮んでしまうのが難点。
コットン
コットンとは、木綿ワタから作られたものです。
- 吸湿性にすぐれている
- 洗濯しても劣化しにくい
- 通気性が少し劣る
こんな特徴があります。
湿気を吸ってくれるのはいいんですが、それを外に逃がすという点に多少問題アリ。
頻繁に陰干しして、湿気を逃がしてあげてくださいね。
ポリエステル
ポリエステルは軽くて安いので、ベッドマットだけでなくシャツなどにもよく使われている素材です。
- 速乾性にすぐれている
- 劣化しにくい
- 吸湿性ほとんどなし
こんな特徴があります。
汗をかきやすい人にはおすすめできません。
毎日のお手入れ
朝起きたらまずベッドメイキングを習慣にしている人もいるかもしれません。
でもちょっと待って。
布団をマットレスにかぶせたままにしておくと、湿気がたまってカビ・ダニ発生の原因となってしまいます。
マットレスはいつも風通しのいい場所に置いておくことを意識しましょう。
週に1回のお手入れ
マットレスにかぶせているシーツ。
週に1回程度は洗濯しましょう。
とくに夏場はたくさん汗をかくため、シーツを長く洗わずに使い続けることはとても不衛生です。
2週に1回のお手入れ
マットレスの湿気は下のほうにたまります。
そのマットレスの下側が接する面には湿気の逃げ場がありません。
2週間に1回はマットレスを立てかけて下の面を空気にふれさせましょう。
これをしないと、知らない間にマットレスにカビが生えていることも。
ちなみに2週間に1回のお手入れと書きましたが、頻度が高ければ当然その分湿気を逃がすことができます。
なので毎日起きたらマットレスを立てかける習慣をつけてしまうのもおすすめです。
月に1回のお手入れ
マットレスの表面にはダニの死骸がたくさん存在します。
アレルギーやぜんそくがない人でも、ゾッとしますよね。
そこで月に1回は、マットレスに掃除機をかけましょう。
布団専用クリーナーで掃除をして、さらに布団乾燥機でマットレスに熱を与えればダニ対策完了です。
以上のような日頃のお手入れは、マットレスを長く清潔に保つためにもとても重要ですが、それでも長年使っていたり傷みや劣化が目立つ場合には買い替えを検討してもいいかもしれません。
マットレス洗濯まとめ
マットレスの洗濯について、参考になりましたか。
まとめると
- マットレスの洗濯は大切
- マットレスの洗濯は素材によって方法が違う
- 洗濯表示をしっかり見る
です。
まずは湿気など、とにかくカビ・ダニの養分となりそうなものはできるだけ排除。
そのうえでマットレスを洗濯することで、快適な睡眠タイムを手に入れられること間違いなしです。
マットレスを洗濯したことがないという人は、いちどこの記事の手順に沿って挑戦してみましょう。
その気持ちよさに驚くはずです。