睡眠ノウハウ

マットレスの選び方を徹底解説!5種類の違いや厳選商品を紹介

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睡眠は疲れを取るだけでなく、記憶の定着や整理など人の生活に欠かせない大事な役割を担っています。

しかし、マットレスが合わないと、朝起きると腰痛や肩こりがひどくなっていたり、疲れが抜けていなかったりするとやる気が出なかったり、仕事がはかどらなかったりと様々な悪影響が出てきます。

今回は、十分な睡眠をとるために必要なマットレスの基礎知識と自分に合ったマットレスの選び方法を徹底解説します。

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

マットレスの種類

睡眠

マットレスはコイルが入っているものと、入っていないものがあります。

コイルが入っているものは、スプリングの外側をウレタンなどの詰め物が覆い、さらにその外側を生地が覆っています。

コイルの入っていないタイプのマットレスは、ウレタンなどが主原料です。

コイルマットレスの特徴

コイルの素材は主にピアノ線との硬鋼線の2種類です。コイルの炭素の保有率が高いほど耐用年数が長くなります。ピアノ線の炭素保有率は77~92、硬鋼線は62~82くらいです。

ピアノ線と炭素保有率が高い硬鋼線のマットレスは10年近い耐用年数があります。炭素保有率62程度のマットレスの耐用年数は3~4年程度です。

ポケットコイルマットレス

ポケットコイルマットレスは、コイルの一つ一つが袋状の布(ポケット)にくるまれています。それぞれのコイルが体の重さや寝相に合わせて沈みます。

腰や背中に負担がかかりません。スプリングの一つ一つが独立しているので、ダブルベッドでも揺れが伝わりにくく、寝返りで隣に寝ている人を起こしにくいのも魅力です。

コイルの数、太さ、配列などで寝心地が変化します。

ボンネルコイルマットレス

硬めで体重による沈み込みが少ないつくりになっています。腰や方への負担が気になる人、ベッドマットに苦手意識がある人、起き上がるときの体への負担を少なくしたい人におすすめのマットレスです。

通気性に優れ、コイル数が多いものは寝返りによる揺れも少ないので、ダブルベッドでも使用されます。畳で寝る感覚で使える硬めのマットレスを探している人には、ボンネルコイルマットレスが最適です。

コイルの入っていないマットレス

コイルを使用しないマットレスは、ウレタン、ラテックス、ファイバーマットレスの3種類があります。ウレタンマットレスはさらに高反発マットレス、低反発マットレスの2種類があります。

ウレタンマットレス

高反発ウレタンは硬めで肩や腰への負担が少なく、寝返りが打ちやすいのが特徴です。低反発ウレタンは体を包み込むような柔らかさがあります。一方で素材の特性上、通気性が悪いというデメリットもあります。

ファイバーマットレス

ファイバーマットレスは繊維状ポリエチレンが網目状になっています。適度な硬さがあり、寝返りが打ちやすいのが特徴です。通気性も高く、水洗いが可能なので衛生面でも優れています。

簡単に水洗いができる上に通気性にも優れています。丸洗いしてから風通しの良い場所に干して乾かせるので、清潔さを保てて衛生的です。

ラテックスマットレス

ラテックスはゴムの一種です。ゴムの木の樹液から作られたゴムをマットレスにしています。弾力があるので、睡眠に理想的な姿勢を保つことができます。

一方で通気性が悪く、夏場は寝苦しさを感じることがあります。また、ゴムアレルギーの人は使用できません

マットレスの寝心地は体圧分散性が重要

人は直立すると背骨が緩やかなS字カーブを描きます。寝ているときもこのS字カーブを維持することが安眠につながります。しかし、マットレスが硬すぎると体の線に沿ってマットレスが沈まないためマットに触れている部分に体重がかかり、うっ血を起こします。そうなると、寝返りを打つ回数が多くなり深い眠りに入れません。

一方、マットレスが柔らかすぎると極端に腰だけが落ち込んで姿勢が「くの字」になり、腰痛がある人は症状が悪化する可能性もあります。

こういったことがないよう、マットレスは寝ているときに体にかかる圧力をできるだけ均等に分散させられるほど性能が高いものを選ぶ必要があります。マットレスの体の圧力を分散させる性能を「体圧分散性」といい、マットレスを選ぶ際には最も重要なポイントの一つです。

マットレスの選び方で大事なポイントとは

マットレス種類

ただ、どんなに体圧分散性が大事でも長年慣れ親しんだタイプのマットレスから、いきなり寝心地の違うマットレスに変えてしまうと、安眠の妨げになることも考えられます。

自分にピッタリなマットレスを選ぶには、体圧分散性だけでなく様々な角度からの検討が必要です。

マットレスを選ぶ際に重要なポイントを集めてみました。

①体重

寝心地がよいと感じる硬さは一人一人違いますが、体重を目安にすると選びやすくなります。

体重が80kg以上ある太めの人が柔らかすぎるマットレスを選んでしまうと、体が沈み込んでしまうことで腰に負担がかかったり寝返りが打ちずらくなったりするので、十分な睡眠がとれません。

太めの人には硬めのマットレスがおすすめです。一方、逆に体重が平均より少ない細めで、沈みこみによる負担の心配がない子どもや小柄な女性は柔らかめのマットの方が適しています。

ただ、必ずしも太目だから硬め、体重が少ないから柔らかめ、と決めつける必要はなく、今まで使用していたマットレスで問題なく睡眠がとれていれば、無理に変える必要はありません。

②サイズ

快適な睡眠には適度な寝返りも重要です。ベッドの硬さも大事な要素ですが、寝返りを打つためには十分な広さを確保する必要があります。

セミシングル(80~90cm×195cm)

一般的なシングルよりもやや小さめです。子ども用ベッドに多いサイズです。小柄な女性で、頻繁に寝返りを打たない、寝相のいい人であれば快適に使用できます。一人暮らしのワンルームでも場所をとりません。

シングル(100cm×195cm)

1人用サイズで、広く出回っているタイプです。普通の体型の人であれば男女関係なく使用できます。場所もそれほど取らないので、6畳間やワンルームで使用しても圧迫感はありません。

セミダブル(120cm×195cm)

1人用でもシングルでは窮屈に感じる、寝返りを頻繁に打つ人はこちらのタイプがお勧めです。ほとんどのマットレスメーカーで取り扱っています。

ダブル(140cm×195cm)

標準的な体型であれば、男女関係なく大人2人で使用できます。8畳より狭い部屋で使用するには、窮屈な感じがするかもしれません。ゆったりと1人で寝たい大柄な男性にも適しています。

クイーンサイズ(160cm×195cm)

大人2人で寝ても充分余裕があります。かなり場所をとりますが、小さなお子さんがいる家族は一緒に寝られるというメリットもあります。

キングサイズ(180cm×195cm)

大人2人でも、まだ余裕があります。かなり場所をとるため、一般の家庭やマンションでは搬入できない可能性があります。購入する際は、入り口や通路の幅を確認しておきましょう。

ショートサイズ(全長180cm)

丈がやや短めで、子ども用が一般的ですが、小柄な女性でも使用できます。

ロングサイズ(全長207cm)

普通サイズのマットレスでは丈が足りない、大柄な方のためのサイズです。マットレスから足がはみ出てしまう長身の方には、ロングサイズマットレスが最適です。普通のマットレスよりも約12cm長く作られているので、足を伸ばしても余裕があります。

睡眠中にずっと同じ姿勢で寝ていると血流が滞り、質の良い睡眠をとることができません。無理に力を入れずに寝返りが打てるかもマットレスを選ぶときの大事な要素です。硬さや素材だけではなく、寝返りをうつのに十分な広さがあるかも確認しましょう。(()内はおおよその目安です。メーカーによってサイズは異なります)

③寝るときの姿勢

寝るのに心地よい姿勢は人によって違います。マットレスは寝るときの姿勢も考慮して選ぶ必要があります。

横向きの場合は、肩や腰に負担がかかる姿勢の横向き寝の場合は、深く沈む部分をサポートできる柔らかめのマットレスが向いています。極端に柔らかすぎず、ある程度弾力があるものを選びましょう。

仰向の場合は首や腰が沈みやすくなります。硬すぎず、柔らかすぎない硬さのマットレスを選ぶのがおすすめです。

うつぶせは腰が反り返り、首への負担が大きくなります。硬めのマットレスを選べば負担が軽くなります。

④素材

マットレスは湿気が溜まりやすく、通気性の良さも重要です。表面に化学繊維100%の素材を使用しているマットレスは湿気をためやすく、寝心地が悪いばかりか、ダニの発生源になることもあります。

とくにコイルを使用していないウレタン製のマットレスは表面の記事が通気性の良い素材の厚めの生地を使用しているものが理想です。ただ、ベッドパッドやタオル地のシーツなどを併用することで改善する余地もあります。

それぞれのマットレス厳選5種類を紹介

マットレスおすすめ

ポケットコイルマットレス、ボンネルコイルマットレス、ウレタンマットレス、ファイバーマットレス、ラテックスマットレスの5種類のマットレスで、おすすめのマットレスを紹介します。

ポケットコイルマットレスのおすすめ

Avenco ポケットコイル シングルマットレス

硬めで安定感のある寝心地です。使用されているコイルは硬めですが、詰め物に厚みがあるため、コイル特有のゴツゴツした感じがありません。

寝転がってみても体に負担がかからないので、安眠できそうです。通気性もあります。グレーを中心とした落ち着いた色合いで、置く部屋を選びません。

シングルのほかに、セミダブル、ダブルもあります。

avencoマットレス「引用:Amazon

 

サイズ シングル
サイズ展開 シングル,ダブル,セミダブル
本体重量 17.7kg
厚み 21cm

ボンネルコイルマットレスのおすすめ

フランスベッド フォールドエアー

「高密度連続スプリングR-one」という高密度スプリングコイルを使用しているため、適度な弾力があり、寝返りが打ちやすいのが魅力です。コイルの上に厚みがある詰め物を敷いてあるので、コイルの硬さも感じません。

丈夫で通気性もあり、折りたたんで収納することも可能です。

フランスベッドマット

「引用:Amazon

本体サイズ シングル
サイズ展開 シングル
本体重量 12kg
厚み 11cm

ウレタンマットレス(高反発)のおすすめ

株式会社グリボー 腰対策マットレス モットン

圧力を全身に分散させ、体に負担がかかりにくい作りになっているマットレスです。体型や好みに合わせて3つの硬さが選べます。

ダニや埃が出にくいウレタンを使用しているため、子どもでも安心して使用できます。

モットン

「引用:モットンジャパン公式サイト

本体サイズ (幅)90.7×(奥行)190.5×(高さ)10cm
本体重量 7.5kg
厚み 11cm

ウレタンマットレス(低反発)のおすすめ

新陽トレーディング エムリリー優反発マットレス

二層構造のウレタンフォームを使用したマットレスです。表面はベロア生地を使い、触りごこち、寝心地も申し分ありません。どんな体型の人にも合わせやすいマットレスです。

通気性をよくするため、ウレタン内部の気泡がつながった「オープンセル構造」を取り入れているため、蒸れる心配もありません。季節を問わず快適に使用できるマットレスです。

 

mlylyマットレス

「引用:Amazon

 

本体サイズ (幅)100×(奥行)200×(高さ)5~11cm
本体重量 8kg
厚さ 5~11cm

ラテックスマットレスのおすすめ

PanPan Amore ラテックスマットレス シングル

体の部位を7つに分けて圧力を分散させることで、睡眠に理想的な姿勢を保つことができます。吸収力と反発力のバランスが取れたマットレスです。

ダニ・アレルゲンが発生しにくく、多孔性もあるので通気性も問題ありません。10年間の品質保証付きです。

 

panpanamoreマットレス

「引用:Amazon

本体サイズ (幅)97×(奥行)195×(高さ)5~7.5cm
本体重量 8.4kg
厚さ 5~7.5cm

いろいろなマットレスを試そう

最終的に寝心地の良さを決めるのは、マットレスを使用する人の感覚になります。自分に最適なマットレスを購入したければ、実際に寝てみるのが一番確実です。

実際に寝心地を試せる店を探して、いつもの寝るときの姿勢で寝てみましょう。寝返りのしやすさも忘れずにチェックする必要があります。

それでも迷う場合は、専門のスタッフに相談してみるのもおすすめです。

まとめ

マットレスまとめ

良質な睡眠は健康を守るために欠かすことができません。体圧分散性の低いマットレスで寝ていると十分な睡眠がとれず、生活に支障が出る可能性があります。

自分に合ったマットレスを見つけるなら、実際に寝てみるのが一番です。できるだけ多くの種類のマットを試すと、自分に合ったマットレスに出会える可能性が高くなります。

自分の身長、体重、現在使用しているマットレスの不満な点を考慮して自分に合ったマットレスを探して、十分な睡眠を確保できるようにしましょう。

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