睡眠ノウハウ

疲れが取れるマットレスを選ぼう!快眠を得るためのポイント

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「たくさん寝たのに疲れがとれない」

「マットレスを変えたら寝づらくなった」

「自分に合うマットレスをどうやって選べばよいのかわからない」

毎日使うマットレス。よい睡眠をとるには欠かせない存在です。ただ、毎日使うのに『なんとなく』で選んでいませんか?

実際、マットレスが原因で、睡眠の質が低下し、体や精神に不調をきたす可能性もあります。

そうならないためには、マットレスをどんなポイントで選ぶとよいのでしょうか。

本記事では、マットレスの特徴から選ぶ際のポイントまでお伝えしていきます。

寝ても疲れが取れない、主な3つの原因

なぜだろう?

そもそもしっかり寝ているのに、疲れが取れない時があります。

なぜなのでしょうか。

主な原因として以下の3つがよく取り上げられます。

  • 体の疲れ
  • 心の疲れ
  • 脳の疲れ

では、それぞれどんな特徴があるのかを解説していきます。

体の疲れ

肉体的疲労のことで、運動をしたことで発生したエネルギー不足や、日常の運動不足による新陳代謝の低下が原因として考えられています。

エネルギー不足の状態では、力がうまく出せないため、疲労を感じやすくなります。

さらにエネルギーを作り出す際に、体の中の糖質を分解するのですが、その際に乳酸が作られ水素イオンが発生します。筋肉は酸性に弱いため、水素イオンによって酸性に傾くことで、より疲労を感じやすくなります。

また、運動不足も疲労を引き起こします。新陳代謝の低下が、血液循環を悪くし疲労を感じやすくするためです。

上記の理由から、しっかり睡眠時間を確保しても疲れがとれない可能性があり、睡眠以外で対策をする必要があります。

心の疲れ

精神的疲労のことで、環境の変化やストレスを感じることが原因と考えられています。

たとえば、『職場の人間関係の悩み』『出産や転職に伴う環境の変化』『責任感が問われる仕事を任される』など、生きていく上で何かしら変化が起きる時は、ストレスを感じる機会が多くなるので注意が必要です。

さらに、体や脳の疲れも重なると病気につながる恐れもあります。寝付きが悪くなったり、ぐっすり眠れないことが多くなると、「寝ても疲れがとれない」状態になってしまうので、日々の生活習慣にも気をつける必要があります。

脳の疲れ

神経的疲労のことで、『パソコンやスマートフォンの長時間使用』『さまざまな情報をインプットする』『複雑な考え事を長時間する』などで引き起こされます。

現代は、パソコンやスマートフォンを使用して仕事をしたり、家で過ごすことが多くなりました。脳が緊張した状態が続きやすく、疲労を感じやすくなっています。

特に、スマートフォンは手軽に操作できることもあり、無意識のうちに大量の情報を脳に送り、負担をかけてしまいます。それによって、頭痛や集中力の低下が引き起こされることもあるため、使い方には注意を払う必要があります。

マットレスで疲れが取れるの?

マットレスで疲れはとれる?

では、日々の疲れをとるためのにマットレスにはどんな役割があるのでしょうか。主に寝具には『寝ている時の保温』『理想的な姿勢を保つ』役割があり、疲れが取れない方はマットレスが体に合っていない可能性があります。

疲れの原因を取り除くことも大事ですが、体に合ったマットレスを使わないと、より疲れを溜めてしまい、体、心、脳にも悪影響です。

体に合ったマットレスを使用できれば、しっかり疲労回復につなげることができ、疲れを溜めすぎないようにすることができます。

睡眠の質を高めるためにも、自分に合ったマットレスはどんなものなのか。しっかりと把握した上で、使っていくことが大切です。

毎日を快適に過ごすためにも、マットレス選びにはこだわることをおすすめします。

睡眠に適したマットレス選びのポイント

マットレスの種類

では、マットレスを選ぶポイントはどんなものがあるのか。マットレスにもさまざまなタイプがありますが、代表的なものは3つです。

  • コイル式マットレス
  • 低反発マットレス
  • 高反発マットレス

ここからは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

コイル式マットレス

コイルの上にウレタンなどを組み合わせたものです。コイルには『ボンネルコイル』と『ポケットコイル』の2種類があります。

ボンネルコイルは面で重さを支え、ポケットコイルは点で重さを支えます。複数人で寝る場合は、ポケットコイルの方が寝返りをうっても振動が伝わりづらいためおすすめです。

また、通気性や耐久性に優れているのも特徴ですが、高機能のものになるとどんどん価格が高くなっていきます。

低反発マットレス

ウレタンなどの高密度なスポンジ状の素材でできており、押し込んだ時の跳ね返りが遅くなっています。

体のラインにフィットしやすいため、圧力を分散してくれます。ただ、姿勢は保ちやすい反面、蒸れやすかったり、温度によって硬さが変わるといった考慮点もあります。

高反発マットレス

低反発マットレスと素材は同様ですが、密度が異なることで、押し込んだ時の跳ね返りが速くなっています。そのため、寝返りが打ちやすく、腰痛対策にも優れているものが多いです。

また、低反発マットレスよりは通気性が高いため、自宅で使われているマットレスではもっともメジャーなタイプです。

マットレスの選び方:5つのポイント

重要ポイント

ここまで、主な3つのマットレスの特徴をご紹介してきました。

「それぞれ特徴があって、実際どう選べばいいのかわからない!」

そんな方向けに、おさえて欲しいポイントを5つご紹介します。

  • 体圧分散性
  • 通気性
  • 耐久性
  • 機能性
  • コスパ

この5つの中から、ご自身の睡眠時の悩みを考慮して、検討することをおすすめします。

それでは、1つずつ見ていきます。

体圧分散性

マットレスに横になったときに、重心が一ヶ所に集中することを防ぎ、体にかかる負担が軽いかどうかを確認しましょう。

体圧分散性があるかを見極めるには、仰向けと横向きで寝たときの姿勢に注目してください。理想は、直立したときの、首から腰まで緩やかなS字カーブができる姿勢です。仰向けの姿勢では S字カーブが維持できるか、横向きの姿勢では背骨が一直線になるかを確認してください。

さらに、仰向けの際にはマットレスが体の各部分をしっかりと受け止め、腰にスペースができていないか、呼吸したときにお腹に力が入らず、リラックスできているかを確認してください。横向きでは肩に変な力が入っていないかを確認するとよいでしょう。

よく寝返りをする方は、寝返りがしやすいかも確認してください。

通気性

マットレスの種類でもお伝えしましたが、コイル式マットレスのほうが、低反発マットレスや高反発マットレスよりも通気性には優れています。通気孔がある製品もありますので、確認してみてください。

注意して欲しい点が、床の上に直置きするとカビが生えやすいため、すのこやベッドフレームの上に置くなど、清潔な状態を保ちやすくすることが大切です。

耐久性

決して安い買い物ではないため、へたりにくいものを選ぶことも大切です。同じ種類の製品でも耐久性に差はでます。たとえば、コイル式マットレスは設計の自由度が高いため、コイルの直径や配列によってへたりにくさが異なります。

なるべくへたりにくいマットレスを選びつつ、定期的にマットレスの上下を変えるなど、一定の場所に負荷がかかり続けないようにも気をつけましょう。

機能性

防臭や防菌加工などがされていると心地よく眠れますし、日頃の手入れも楽です。こまめに手入れをするものだからこそ、日々ケアしやすいものを選ぶのも大切なポイントです。

コスパ

マットレスの値段はさまざまです。高価な製品ほど優れた素材を使っていますが、予算面と相談しながら決めていきましょう。

それなりの寝心地を求めるなら、シングルサイズだと30,000円前後が目安です。さらに上だと、50,000円前後、100,000円前後で見るとよいでしょう。

老舗ブランドはもちろん、新興メーカーの製品も充実してきているので、さまざまなマットレスを試してみて、決めていきましょう。

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

よい睡眠のために日頃から行うこと

習慣

どれだけマットレスをよいものにしても、日々の生活の乱れは睡眠の質に悪影響を及ぼします。食生活、運動習慣、生活リズムをなるべく乱さずに過ごしましょう。ここでは、すぐできるおすすめな行動をいくつかご紹介します。

就寝に近い時間帯は食事を避ける

寝る直前に食事をとると、睡眠中に消化活動にエネルギーを消費し、睡眠の質を妨害する可能性があります。

どうしても時間が遅くなってしまう場合は、脂っこいものなどは避け、消化吸収がよいものを食べ過ぎないようにしましょう。

寝る直前のアルコールやカフェインを控える

アルコールには寝付きをよくする効果がありますが、眠りが浅くなり中途覚醒が増え、睡眠の質が低下することがわかっています。

また、カフェインも覚醒作用があるため、コーヒーや緑茶などを飲むタイミングにも注意が必要です。目安としては就寝時間の6時間前からは摂取を控えましょう。個人差もあるため、自身に適した時間を色々試してみるのもおすすめです。

ぬるめのお湯につかる

体温が上昇し、低下し始めるタイミングで眠気を感じます。お風呂に入ることで、深部体温を上昇させることができ、その後体温の低下を作り出すことで眠気を誘発できます。

お風呂には就寝時間の2時間前までに入り、 38℃前後のぬるま湯に25〜30分ゆっくり浸かりましょう。しっかり深部体温を上げることができます。

ただし、お湯の温度が高いと自律神経が覚醒し、目が覚めてしまうので注意してください。

ストレッチや軽い運動をする

適度な運動は寝付きがよくなり、質のよい睡眠につながることがわかっています。軽めのストレッチや運動など、体を動かす習慣をつけておきましょう。

ただし、運動をする場合は就寝時間の3時間前までに終えるようにしましょう。激しい運動や寝る直前の運動は、体を覚醒させてしまうため、寝付きが悪くなってしまう可能性があります。適度な運動を、時間を守って行ってください。

先ほどのお風呂と合わせるとより効果的です。

最適な睡眠時間を確保する

一般的な睡眠時間は7〜9時間と言われていますが、個人差や年齢、季節などでも変化します。自分にあった睡眠時間を確保するようにしましょう。

また、平日と休日で睡眠時間を大きく変えないことも大切です。生活リズムが狂うことで、疲労が溜まりやすくなります。

毎日、決まった時間に寝て、決まった時間に起きる。

一定のリズムになるよう、意識していきましょう。

寝具や睡眠環境を整える

今回ご紹介したマットレスの他にも、枕やシーツなども睡眠の質に影響します。清潔に保ちながら、ご自身にあった素材を選びましょう。

寝室は、まず温度と湿度を整えましょう。一般的には夏場は25〜28℃、冬場では22〜23℃、湿度は通年で50〜60%が適していると言われています。個人差もあるため、ご自身にあった温度と湿度をいろいろ試してみましょう。

他には、起床時に自然と朝日が寝室に入るようにしたり、騒音対策をするなども効果的です。

まとめ

よい睡眠を

今回はマットレスについてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。

さまざまなポイントをお伝えしましたが、大事なのは自分の体に合うマットレスこそ、良いマットレスということです。

実際にお店に行って、素材や種類の違いを肌で感じ、寝てみて姿勢が保たれるか、リラックスして眠れそうかを決めていきましょう。

日々の睡眠の質が上がれば、気分よく毎日を過ごせます。

ぜひマットレスにこだわって、快適な睡眠を目指していきましょう。

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FitMap Wellnessを運営する株式会社FiiTは、正しいヘルスケアを直接ユーザー様へお届けすることはもちろん、ヘルスケアを提供する事業者の属人性も無くし、「誰でも健康になれる世界」を創るヘルスケアベンチャーです。 毎日有益コンテンツを制作しています。
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