睡眠ノウハウ

ベッドのメリット・デメリットを解説!自分に合った選び方

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ベッドの購入を検討している人は、どんなメリットやデメリットがあるのか気になるのではないでしょうか。それぞれを理解してから購入しないと、後から「こんなはずじゃなかった」となってしまいます。

そこでこの記事では、ベッドのメリットとデメリット、さらに自分に合った選び方を紹介していきます。この記事を読めば後悔することなく自分に合ったベッドを買えるようになるので、購入を検討している人はぜひ読み進めてください。

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

ベッドのメリット

赤ちゃんがベッドで寝ている画像

引用:o-dan

ベッドを決めかねている人にとって最も気になるのは、どんなメリットがあるのかではないでしょうか。ここではベッドを選ぶことで得られるメリットについて紹介していきます。

ほこりやハウスダストの回避が可能

アレルギー体質などで健康面に気をつけている場合、ベッドならほこりやハウスダストを吸い込みにくくなる点が大きなメリット。

ほこりやハウスダストが舞い上がれる高さは、床から約30cmといわれています。お布団の場合は、ほこりが対流している高さに顔がくるので寝ている間に吸い込んでしまうリスクは高いでしょう。

しかし、ベッドであれば床から30cm以上の高さになるので、舞い上がったハウスダストを吸い込んでしまう心配はほとんどありません。

また、高さがあって通気性もよくカビが発生しにくいので、かなり衛生的に優れています。小さい子どもや高齢者などデリケートな人が健康面を重視する場合は、ベッドを利用すると健康面への悪影響を最小限にできます。

快適な寝心地

ベッドは寝るための家具ですので、睡眠の質を高めたいという人にもおすすめ。

たとえば、ベッドで使われているマットレスは種類が豊富ですので、体圧を分散しやすいものを選べます。そうすれば、寝ている間にかかる身体への負担を効率的に回避できるので、疲れが取れやすく睡眠の質をアップできます。

また、マットレスは硬いものから柔らかいものまであるので、自分の好みに合わせて選ぶことも可能。つまり、ベッドを上手に選ぶことで、自分にとって最も寝心地がよい環境を作り上げられます。

さらに、お布団で寝ている人の中には、冬の床冷えでつらい思いをしているという人もいるでしょう。冷たい空気は下に向かう性質があるので、フローリングなどで寝ている場合は寒く感じやすいです。

しかし、ベッドなら床の冷気が直接身体に伝わらないので、お布団の中で寒く感じるリスクも抑えられます。

寝心地を重視するのであれば、ベッドはかなり重宝するでしょう。

寝起きの負担軽減

ベッドの場合は座った状態から寝たり起きたりができます。そのため、寝起きがスムーズにできるのがメリットです。

膝や腰に痛みを感じている人にとって、屈んだり立ち上がったりする動作は不安なものでしょう。しかし、高さがあるベッドであれば膝や腰にかかる負担が少なくなるので、痛みをそれほど感じることなく寝起きができるようになります。

また、ベッドによっては脚の高さを変えられたりマットレスの厚さなどの組み合わせを工夫したりすることで、寝起きしやすい高さに調節可能。シニア層などで膝や腰などに持病があって寝起きに不安を感じているという人は、ベッドを検討してみてはいかがでしょうか。

準備が不要

ベッドならお布団の上げ下ろしのような準備や片付けが必要ありません。忙しい人にとっては便利に感じるメリットです。

お布団でも敷きっぱなしにして、いつでも寝られるような状態を保つことは可能です。しかし、お布団の場合はカビが生えたりしてほこりが溜まったりして不衛生になるので、おすすめできません。

一方のベッドは通気性があり高さがあるので、そのままにしていてもハウスダストやカビの発生は心配はほとんどなく安心です。また、お布団の上げ下げは寝起き以上に身体に負担を与える動作です。つまり、ベッドを利用すれば、衛生面と健康面の両方の心配が削減されるといえるでしょう。

機能的

ベッドを選んでいる人の中には、機能面に魅力を感じている人もいるでしょう。

たとえば、棚やコンセントがついていたり小物が置けるスペースがあったりします。コンセントがついていればスマホを寝ている間に充電ができますし、棚や収納スペースがあればスマホだけでなくメガネや時計なども置けて便利でしょう。

ほかにも、ベッド下のデッドスペースに引き出し収納がついているようなタイプもあります。

ベッドは寝るための家具ではありますが、快適性を高めるためにさまざまな工夫をされたものがたくさんあります。選び方次第では棚や収納などの家具を新たに買い足す必要はなく、ベッドだけでこと足りるといえるでしょう。

ベッドのデメリット

ベッドで目を閉じる女性

引用:o-dan

ベッドには健康面や快適性などにメリットがある一方で、気になるデメリットもあります。そこでここでは、ベッドを利用する場合のデメリットについて詳しく解説していきます。

デッドスペースの増加

ベッドの大きなデメリットといえば、場所を取ってしまうところでしょう。

たとえば、一人用として最もポピュラーなシングルサイズのベッドであったとしても、幅90~100cm×縦195cmが置ける場所が必要です。ワンルームなどの部屋であれば、ベッドを置くだけでかなりのスペースをベッドに使ってしまいます。

ベッドは基本的に寝るとき以外はほどんど使わないので、寝ていない間は単なるデッドスペースとなってしまうことも。狭くなるだけでなく圧迫感もあるので、荷物が多いと特に不満に感じるでしょう。

もちろん、夫婦2人で使ったり子供と一緒に寝たりすることを予定している場合、もう少し大きめのサイズのベッドが必要になります。

つまり、家族が増えれば増えるほどベッドによるデッドスペースは増加する一方で、小さくなることはありません。部屋の広さによってはかなり使いにくくなるといえるでしょう。

転落リスク

寝相が悪い人の場合は、ベッドから転落するリスクがあります。無防備な状態で高い所から落ちるので、場合によってはケガをすることもあるでしょう。お布団で寝ているときはよく敷布団の外に行ってしまうという人は、ベッドで寝ることは危険がつきまといます。

ベッドのタイプによっては柵がついているものもありますが、種類に限りがあるので気に入ったものが見つからない可能性があります。

また、片方を壁に沿って配置したり転落防止用の柵を設置したりすれば、転落リスクを下げることは可能。しかし、その場合は圧迫感が増したりデザイン性が悪くなったりするなど、妥協しなければならない場合もあります。

ただし、安全に睡眠をとるためにも、寝相が悪いという人はしっかりと対策をしてからベッドで寝るようにしましょう。

メンテナンスが大変

ベッドは一度設置したらずっとそのままという人もいますが、定期的にメンテナンスをしなければなりません。しかし、マットレスはかなり重く大きいので、メンテナンスが大変なのがデメリットです。

お布団を持ち上げるときに湿気を感じたことがあるでしょう。ベッドも同じでマットレスに湿気がこもるので、壁に立てかけるなどメンテナンスが必要。お手入れをしっかりとしないとカビが発生してしまうので、注意が必要です。

マットレスを持ち上げられないという人は、除湿剤を用いたり部屋の換気をしたりしてできるだけ乾燥させるようにしましょう。

また、ベッドの下はほこりが溜まるので、定期的に掃除機などによる掃除が必要。お布団であれば簡単にお部屋の掃除ができますが、ベッドの場合は大仕事になることが考えられます。つまり、思っている以上にベッドのメンテナンスは大変といえます。

処分が面倒

普段使いの不便ではありませんが、使わなくなったときの処分の面倒さがデメリット。

たとえば、自治体によりますが、一般的にベッドは大型ごみになるので通常のゴミでは処分できません。自治体に処分を依頼する場合は、指定の日に決められた場所に持って行く必要があります。ベッドはかなり大きく重いので、いざ処分をしようとしても簡単にできないので注意が必要です。

なお、不用品回収業者に依頼すれば指定した日時に自宅まできて回収してくれるので便利。ただし、自治体の回収よりも費用が高くなるので、費用を抑えたい場合は自治体の回収を利用するようにしましょう。

自分に合ったベッドの選び方

余裕のあるスペースに置かれたベッド

引用:o-dan

ベッドを利用した場合のメリットとデメリットを理解する以外にも、自分に合った選び方を知っておくことも大切。正しい選び方を把握することで、後悔しにくくなります。そこでここでは、自分に合ったベッドの選び方について紹介していきます。

部屋の広さとのバランスに注意

ベッドは大きな家具ですので、部屋の広さとのバランスを把握しておかなければなりません。

たとえば、6畳の寝室に幅が160cm以上あるクイーンサイズやキングサイズを置いてしまうと、それでほとんど部屋が埋まってしまいます。すると、寝る以外のことができなくなるので、寝室でさまざまな利用を予定している場合は失敗してしまいます。

また、ベッドを置く場合は人の通路としてサイドに50cm程度の幅を設けることも考慮しておかなければなりません。さらに、壁際に置く場合でも、5~10cm程度の隙間を開けることをおすすめします。そうすることで、掛布団を入れ込んだりコンセントを使ったり、より便利な利用が可能になります。

つまり、ベッドを置くスペースだけでなくベッドを快適に使えるように、部屋のスペースに余裕を持って選ぶことが必要といえるでしょう。

サイズのチェック

ベッド選びではサイズにも十分に注目して選ばなければなりません。

たとえば、一般的に1人用ベッドといえばシングルベッドです。しかし、ゆったりと寝たいという人や体格が大きい人の場合、シングルでは少し狭く感じる可能性があります。その場合はシングルではなくセミダブルを選ばなければなりません。

夫婦2人で寝る場合も、ダブルと簡単に決めてしまうと後悔する可能性があります。ダブルは幅が140cm程度ですので、大人2人が最低限横になって寝れるサイズです。

つまり、ゆとりが欲しいと考えている人の場合、少し狭く感じるでしょう。その場合は、クイーンなどの大きめのサイズを選ぶようにしてください。

サイズ選びはベッドの使い心地を大きく左右するので、可能であれば実際に横になってみることをおすすめします。慎重に選ぶことで、後悔せずに快適に眠れるようになるでしょう。

なお、サイズによってはベッドの搬入ができないことがあります。サイズをチェックする際は玄関やエレベーターに入るか、部屋に運び込めるかなどを事前にしっかりと確認しておくようにしてください。

機能性の吟味

ベッドをより快適に利用したいのであれば、備わっている機能をチェックするようにしましょう。

たとえば、ベッドの下に衣類などを収納したいという人は、引き出しがあるようなBOXベッドがおすすめです。衣類や小物が多くてBOXベッドの収納では収まらないという場合は、チェストベッドがいいでしょう。引き出しの数が多くて作りもしっかりとしているので、かなりの収納力を期待できます。

ほかにも、ライト付きやコンセント付きなど、ベッドによってさまざまな機能が備わっています。こだわりがあるという人は、購入前にリストアップして漏らさないようにしましょう。

目的の確認

新しく買うベッドに目的を求める場合は、1つ1つ丁寧に達成できるかどうか確認してください。

たとえば、家族が増えるので広いベッドに買い替えたいという人は、みんなで快適に眠れるのか確認が必要です。腰痛対策や介護用ベッドとして購入するなら、リクライニング機能があると便利です。

また、狭い部屋でも広く使えるベッドを探しているなら、ロフトベッドやソファベッドなどがおすすめ。

ベッドを上手に使えば自分のライフスタイルをより充実したものに変えられます。しかし、簡単に買い換えられるものではないので、購入前にしっかりと考えてから購入するようにしましょう。

まとめ

笑顔で横になる女性

引用:o-dan

ベッドは衛生面や健康面に優れていて、かつ快適な睡眠をサポートしてくれます。また、機能も充実しているので、自分に合ったものを選べば充実した生活を送りやすくなるでしょう。

しかし、デメリットもあり選ぶときは慎重になる必要もあります。この記事では自分に合ったベッドの選び方も紹介しましたので、購入を考えている人はぜひ参考にしてください。そうすれば理想的なベッドが手に入って充実した生活を送れるようになるでしょう。

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FitMap Wellnessを運営する株式会社FiiTは、正しいヘルスケアを直接ユーザー様へお届けすることはもちろん、ヘルスケアを提供する事業者の属人性も無くし、「誰でも健康になれる世界」を創るヘルスケアベンチャーです。 毎日有益コンテンツを制作しています。
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