睡眠ノウハウ

木製ベッドフレームのメリット・デメリットは?選ぶ時のコツ

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ベッドの購入を検討しているあなた、ベッドフレームについては考えていますか。

布団やマットレスなど、体に触れるものはしっかり検討するものの、ベッドフレームってよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

実はベッドフレームにはいくつか種類があり、その特徴やメリットもさまざま。

大きな買い物だからこそ、自分にぴったりの商品を選びたいですね。

この記事ではベッドフレームの中でも、木製ベッドフレームについてくわしく解説しています。

  • 木製ベッドフレームのいいところって?
  • 木製ベッドフレームに種類はあるの?
  • どんな種類の木がいいの?
  • どういったポイントを見て選べばいいの?

こういったことに疑問をお持ちのあなた、ぜひ最後までしっかり記事を読んで最高の木製ベッドフレームを選びましょう。

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

木製ベッドフレームのメリット

木製ベッドフレームを検討する前に、そのメリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう。

まずはメリットをいくつか紹介します。

木の温かみを感じられる

木のぬくもりを求めて、木製ベッドフレームを購入する人も多いのではないでしょうか。

木ならではの見た目や質感、ぬくもりは木製ベッドフレームだからこそ。

天然の木製であれば、森林浴のようなリラックス効果も期待できます。

落ち着いた雰囲気でどんな部屋でもなじみやすく、日々の生活にぬくもりを与えてくれます。

耐久性にすぐれている

木製ベッドフレームはその見た目からもわかるように、とても作りがしっかりしています。

そのためスチールのフレームと比べても、耐久性にすぐれているという特徴があります。

耐荷重(ベッドが耐えられる重さの基準値)も高く、丈夫な木製ベッドフレームだと600kgまで耐えられる商品もあるほど。

体重の重い人や複数で寝る予定の人は、木製ベッドフレームを選ぶと安心できますね。

断熱性にすぐれている

木製ベッドフレームは断熱性にもすぐれています。

たとえば夏場や雨期などの時期には熱がこもりにくいし、冬場の寒い時期には熱を逃がさずあたたかさを保ってくれる素材です。

四季のある日本では、どんな季節でも変わらず快適な温度で過ごせることはとても重要。

質の良い睡眠にもベッドフレームの断熱性は欠かせません。

きしみが気になりにくい

木製ベッドフレームはとてもがっしりと作られているので、きしみが気になりにくいというメリットもあります。

寝ている人が動いてもその影響を受けにくく、フレームがゆがんだりネジがゆるんだりすることも多くありません。

ただきしみがまったくないということではないので、定期的にチェックは必要です。

気になるところを見つけたら、早めに対処しましょう。

木製ベッドフレームのデメリット

続いて木製ベッドフレームのデメリットの紹介です。

しっかり読んで、購入を検討しましょう。

高価なものが多い

木製ベッドフレームはしっかりした作りで長持ちするだけに、高価な商品が多いです。

木材によっては大量生産がむずかしいことも、高価になりがちな理由のひとつ。

それだけに購入を検討するときは、じっくり商品を確認して納得のいくものを選びましょう。

重くて動かしにくい

木製ベッドフレームはパーツがしっかりしている一方で、とても重たいというデメリットがあります。

模様替えや組み立てをするときには、この重さがかなりの難点となってしまうでしょう。

掃除をするにも動かしにくいので、ついつい後回しにしてしまってほこりをため込んでしまうかもしれません。

また引っ越しが多い人は購入を控えましょう。

湿気に弱い

木製ベッドフレームは空気中の湿気や寝汗をあるていど吸収してくれます。

しかしそのことで、湿気やカビが発生してしまうことがあります。

湿度の高い日本では、湿気対策は欠かせません。

とくにマットレスの下とベッドフレームが接する部分は、こまめに換気しましょう。

お手入れが大変

耐久性にすぐれているとはいえ、とくに天然木はお手入れをしないと劣化が早く進んでしまいます。

家具専用のワックスを塗るなど、定期的なメンテナンスをしましょう。

また重いからと掃除を後回しにしていては、ほこりやダニの原因となってしまいます。

日を決めて掃除機をかけるなど、計画的に掃除することをおすすめします。

部屋に圧迫感がでる

木製ベッドフレームは、その重量感から部屋の中ではとても存在感が大きいです。

シンプルでスッキリした部屋にしたい人には、向いていませんね。

圧迫感を押さえるためには、脚がついていて床がみえる木製ベッドフレームを選びましょう。

高さがあまりない商品も圧迫感を和らげてくれますよ。

木製ベッドフレームを選ぶ時のコツ

木製ベッドフレームのメリットやデメリットを紹介しました。

では実際に寝具売り場で選ぶ時には、どんな点に気をつければいいのか、コツを解説します。

種類で選ぶ

ひとことで「木製」のベッドフレームと言っても、大きく2種類あります。

まずはそれぞれの特徴を知って下さい。

天然木

天然木とは、切った木をそのまま素材として利用しているものです。

素材にもよりますが継ぎはぎをしていないので、強度があり耐久性が高いのが特徴。

使うほどに木材の色や香りが変化するものもあり、木本来の自然な姿を楽しめます。

天然木はニス加工などを行っていないので、低ホルムアルデヒド(有害物質)のものが多く小さい子どもにも安心ですね。

合板

合板とはいくつかの木材のパーツを張り合わせて作った板のこと。

その板でベッドを組み立てます。

木の風合いは残しつつも天然木と比べると軽量なものが多いのが特徴。

またリーズナブルな商品が多いので、手軽に木の風合いを楽しみたい人におすすめです。

木材の種類で選ぶ

ここからは木材の種類について説明します。

種類によって重さや特徴が大きく違うので、購入前にはしっかり検討しましょう。

桐は木材の中でも非常に軽い素材です。

重いことがデメリットになりがちな木製ベッドフレームですが、桐を選べば重さも気になりにくくなります。

その他の桐の特徴は、断熱性にすぐれている点や湿気に強い点。

夏はひんやりと、冬はあたたかく過ごすことができます。

ベッドフレームにとても適した素材ですね。

ヒノキ

ヒノキも比較的軽い木材で、強度も高いところが特徴。

光沢のある白い木肌は高級木材と言われる理由のひとつです。

防ダニ、防アリやカビ対策など多くのメリットを備えているヒノキ。

正しくお手入れすれば湿気にも強いので、ていねいに長く使いましょう。

杉も比較的軽く、持ち運びしやすい素材です。

湿気を調整してくれるので、大事にお手入れして長持ちさせましょう。

杉はとくに安価な素材だと言われているので、リーズナブルに木製ベッドフレームを購入したい人にはおすすめ。

防ダニ効果も備えています。

パイン(赤松)

パインとは赤松の木からとれる素材です。

ほのかに木の香りがするので、リラックス効果も抜群です。

衝撃を吸収してくれる素材ですがやわらかいので傷つきやすく、掃除のときには注意が必要。

やさしくお手入れしてあげましょう。

ウォルナット

ウォルナットはクルミの木からとれる素材です。

とても頑丈で耐久性が高く、高級ベッドによく使われるのがウォルナット。

適度に油分を含んでいるので、表面にツヤがあります。

使用年月とともに味が出てくる素材なので、ていねいに使って変化を楽しみたい人におすすめです。

バーチ

バーチとはカバノキ科の広葉樹です。

明るい茶色っぽい色で、光沢があり見た目がとても美しい素材。

特徴は木でありながら、経年劣化による色の変化がほとんど見られないという点。

ずっと同じ状態のままで使い続けたい人にはおすすめの木材です。

サイズで選ぶ

ベッドフレームはマットレスを乗せて使います。

ベッドフレームのサイズを選ぶ時にはまず、マットレスのサイズを確認しましょう。

サイズは以下を参考にしてください。

サイズ 寸法 目安
シングル 縦:195cm、幅95cm 一般的な体格の人が1人で寝る
セミダブル 縦:195cm、幅120cm 体格のいい人が1人で寝る
ダブル 縦:195cm、幅140cm 一般的な体格の人が2人で寝る
クイーン 縦:195cm、幅160cm 体格のいい人や寝相の悪い人が2人で寝る
キング 縦:195cm、幅190cm 夫婦と子どもの3人で寝る

フレームのデザインで選ぶ

ベッドフレームにはいろいろなデザインがあります。

代表的ないくつかのデザインのメリット、デメリットを簡単に解説します。

フラットタイプ

ヘッドボード(ベッドの頭側についている板のこと)がフラットになっているタイプです。

完全にフラットのものから斜めになっているものまで、いろんな種類があります。

シンプルですっきり見えるので、とても人気の高いタイプ。

物を置くスペースがないので、サイドテーブルなどを併用しましょう。

キャビネットタイプ

ヘッドボードに棚が付いているタイプです。

本やめがね、目覚まし時計など小物を置いておくのにぴったり。

コンセント差込口が付いているものも多いので、充電や照明器具も使えます。

棚がある分、ベットの全長がやや長くなってしまうのがデメリットです。

収納付きベッド

収納が付いているタイプのベッドフレームです。

その中でもベッドの下に引き出しがついていて収納できるタイプと、マットレスの部分を跳ね上げるとベッドの下全体が収納になっているタイプがあります。

ベッドを設置する部屋が狭い場合、ベッドに収納機能が付いているのはとてもありがたいですね。

一方でベッドの下は湿気がこもりやすいので、収納したものにカビが生えないようにこまめにお手入れする必要があります。

ローベッドタイプ

ベッドフレームに脚が付いておらず、高さが低く作られているのが特徴。

このタイプはフレームに高級感があるものが多く、比較的低コストでお部屋が華やかになります。

また低いタイプなので圧迫感がない点もメリットですね。

木製ベッドフレームをおすすめする人

木製ベッドフレームの選び方、ぜひ参考にしてくださいね。

ではここから木製ベッドフレームをおすすめしたい人を説明します。

基本的にだれでも快適に使うことができるものですが、とくに以下に当てはまる人にはおすすめです。

がっしりとした人

スチールフレームと比べると、木製ベッドフレームはとても頑丈で耐久性が高いです。

がっしりとした体格の人でも安心して寝ることができます。

とくにウォルナットは、滅多なことでは動いたりしません。

複数人で寝る人

2人以上で寝る人にも木製ベッドフレームがおすすめ。

なぜなら木製ベッドフレームは、きしみが気になりにくいという特徴があるからです。

ベッドに入る時間が違っても、となりで寝ている人を起こさないで済むのはありがたいですね。

木の風合いを楽しみたい人

長年使うことによって少しずつ変化していくのは、木製ベッドフレームならでは。

そんな自然の風合いを楽しみたいなら、ぜひ購入を検討しましょう。

ただし木材によって変化のしかたは違うので、それぞれの特徴をしっかり把握してくださいね。

ベッドフレームを置く場所が決まっている人

木製ベッドフレームは、比較的軽い素材であってもやはりそれなりに重たいので、移動させることは大変です。

とはいえ引っ越しや模様替えなどする予定がなく、ベッドフレームを置く位置が決まっているのなら問題ありません。

ひとり暮らしの女性や頻繁に引っ越しをする人にはあまりおすすめできません。

木製ベッドフレームまとめ

木製ベッドフレームについてくわしく解説しました。

まとめると

  • 木製ベッドフレームのメリットデメリットを理解しよう
  • 木製ベッドフレームの種類
  • 木製ベッドフレームの選び方

こういったことを中心に紹介しました。

ベッドフレームはとても大きな買い物。

購入から実際に設置するまで、お金も手間もかかります。

だからこそ慎重に、好みの素材を選んで気持ちよく過ごしたいですね。

あなたにぴったりの木製ベッドフレームで、快適な睡眠ライフと健康的な毎日を送りましょう。

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FitMap Wellnessを運営する株式会社FiiTは、正しいヘルスケアを直接ユーザー様へお届けすることはもちろん、ヘルスケアを提供する事業者の属人性も無くし、「誰でも健康になれる世界」を創るヘルスケアベンチャーです。 毎日有益コンテンツを制作しています。
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