睡眠ノウハウ

シーツの4種類を比較解説!カバーや敷きパッドの違いとは?

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「シーツってたくさんあって何を選んだらいいかわからない」

「カバーや敷きパッドとシーツではどんな違いがあるのか」

「シーツを選ぶ際に気を付けたほうがよいポイントはどんな点か」

毎日使う寝具ですが、なんとなくでマットレスやシーツを選んでいないでしょうか。しっかり自分に合った寝具を選ぶことで、毎日の睡眠を快適にすることができ生活の質を上げることにつながります。本記事では快適な睡眠を得るためにシーツの種類を比較しながら解説していきます。また、素材や作り方でも特徴が異なるため細かく解説しますので、選ぶ際の参考にしてください。

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

シーツはマットレスカバーや敷きパッドと何が違うの?

シーツとマットレスカバーなどの違い

布団やマットレスに使う寝具として、シーツやマットレスカバー、敷きパッドなど様々な種類のものがあります。そもそもこの3つの使い方や使用目的には違いがあります。表に簡単にまとめてみました。

種類 使い方 使用目的
シーツ マットレスの上に敷いて使う 汚れを防ぐ
マットレスカバー ファスナーなどでマットレス全体を覆う 汚れを防ぐ
敷きパッド シーツの上に敷く 温度や湿度調整、汗の吸収

それぞれ使い方や使用目的が異なるため、自分が快適に睡眠をとるにはどんなものが必要なのか、それを明確にすることでより選びやすくなります。ここからはそれぞれの使う目的例を挙げながら、1つずつ紹介していきますね。

カバーはシーツと同じで衛生的に寝具を使う

シーツとカバーは汚れを防ぐのが目的で使用します。カバーは全体を覆いますが、シーツは上にかぶせて使うためそこに差が生じます。どちらがよいかというよりも、状況に合わせて使用することが大切。たとえばマットレスカバーはくるっと被せて使用するためずれにくいのが特徴ですが、その反面マットレスを持ち上げてつけ外しをする必要があるため、重めのマットレスだと苦労します。そんな時はシーツで対応するのも一つの手段となります。ご自身の目的も踏まえて検討するとよいでしょう。

敷きパッドは温度調整や寝心地が調整できる

敷きパッドはシーツの上に敷いて使うことが多く、就寝中の湿度や温度の調整、汗を吸収する役割を担っています。そのため、夏場は冷感効果があるものを、冬場は温感効果があるものなど使い分けるのがおすすめ。寝心地も調整できるため、汗を吸収しつつさらっとしたものから、体を包み込むような肌触りのものまで多種多様。こちらもご自身の目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

シーツの種類

ベッドシーツの種類

では、今回テーマにしているベッドのシーツはどんなものがあるのでしょうか。さまざまな種類のものが販売されているため、ざっくりと代表的なシーツの特徴についてまとめてみました。以下の一覧表をまずは確認してみてください。

種類 形状 対象 特徴
フラットシーツ 一枚の布 マットレス、敷布団 一枚の布のため、余った部分は対象物の下に挟み込む
ボックスシーツ 布の端にゴムがある マットレス、敷布団 隅にあるゴムを対象物に引っ掛ける
ワンタッチシーツ 布の端にゴムがある 敷布団 ボックスシーツと使い方は一緒だが、マチがない
ファスナーシーツ ファスナーがついている 敷布団 布団をファスナーに入れる

ここからは1つずつ詳しく紹介します。

フラットシーツ

フラットシーツとは、1枚の布でつくられたシーツ。マットレスや敷布団を包み、余った部分を下に挟み込んで使用します。洗濯がしやすくアイロンもかけやすいためメンテナンスは楽ちん。ただ、ゴムなどがないためベッドメイキングを行うときに少し手間がかかるのと、寝返りを打つことで下に挟みこんだシーツがずれる可能性があり、都度ベッドメイキングをする必要があります。

ボックスシーツ

ボックスシーツとは、布の端にゴムが入っているタイプのシーツ。マットレスや敷布団に引っ掛けられるため、ベッドメイキングを簡単に済ますことが可能です。寝返りなどでずれる心配もないため、毎日ベッドメイキングをしなくてもよくなるでしょう。ある程度厚みがあるものでも使用できるため、マットレスも敷布団でも使用できるのも特徴です。

ワンタッチシーツ

ワンタッチシーツはボックスシーツと同様で、布の端にゴムが入っています。ボックスシーツと異なる点は、厚みのあるものは包めないこと。これは厚みをカバーできるぶんだけのマチがないためなので、主な用途は厚みがあまりない敷布団に使われることが多いです。とはいえ包み込んで装着するタイプのため、取付もメンテナンスも楽々。寝返りを打つと動きやすい敷布団でもしっかりと包み込んでくれるため、ベッドメイキングを簡潔に行うことができますよ。

ファスナーシーツ

ファスナーシーツとは、文字通りファスナーが付いているシーツのことで布団を包み込んで使うタイプ。枕カバーにも多いタイプで、布団をシーツで包み込むため使いながらシーツがずれにくいのが特徴です。そのため寝ている最中に動きやすい敷布団や掛布団に使用されることが多く、大きさによってマットレスに使用できるタイプもあります。ただし、マットレスの場合は持ち上げないといけないため、大きさや重さがあると着脱の手間がかかるので注意が必要。自分が持ち上げられる大きさや重さなら選択肢に入れるとよいでしょう。

シーツの選び方

選び方

では、ここまでで各シーツの特徴をお伝えしましたので、具体的な選び方について紹介します。考慮する点は以下です。

  • お手入れのしやすさで選ぶ
  • サイズで選ぶ
  • 素材で選ぶ
  • 織り方で選ぶ
  • シーツの色やデザインで選ぶ
  • シーツの機能性で選ぶ

1つずつ解説します。

お手入れのしやすさで選ぶ

シーツは定期的に手入れをすることが大切です。なぜかというと、毎日使用するため汚れが蓄積しやすく、放置しておくと不衛生な環境になりやすいため。人間は一晩でコップ1杯分の汗をかくと言われており、寝ている最中に髪の毛やフケなども落ちます。見た目ではわかりにくですがマットレスは汚れやすいので、洗濯して綺麗にすることが大切。洗濯した後はベッドメイキングも必要なため、着脱しやすいボックスシーツなどは楽にできますよ。フラットシーツも外しやすいですが、つけるときにベッドメイキングをする必要があるため、選ばれる際は考慮するとよいでしょう。

サイズで選ぶ

さまざまなシーツがありますので、選ぶ際は自分のマットレスや布団に合うサイズかを確かめて購入しましょう。特にマットレスに使用する場合は、厚みも考慮に入れて選ぶためにシーツのマチを確認しましょう。たとえばマットレスの厚さが40cmなのに、マチが30cmしかないと使えないので気を付けてください。また、敷布団だとマチはそこまで気にしなくてもよいですが、縦横+5cmほど余裕があるとある程度厚みがあっても問題ないでしょう。最後にサイズ表記ですが、メーカーによって多少誤差があるため、ぴったりのものを買う場合は確認してから購入するようにしてください。

素材で選ぶ

使用されてる素材によって、保温性や吸放湿性、肌触りが異なります。自分にとって最適なものを選ぶためにも特徴を知っておきましょう。簡単に書くとそれぞれの素材で以下のような特徴があります。

素材 特徴
綿(コットン) ・さらさら

・吸水性に優れている

麻(リネンなど) ・さらさら

・吸湿、放湿性に優れている

絹(シルク) ・つるつる

・吸湿、保温性に優れている

羊毛(ウール) ・断熱、保温性に優れている
ポリエステル ・防シワ

・洗濯後乾きやすい

アクリル ・ウールに似た性質

・耐久性が高い

レーヨン ・ひんやり涼感

・吸湿性に優れている

ここからは1つずつ特徴を紹介します。

綿(コットン)

代表的な素材のため流通量が多く、カラーやデザイン、価格帯などご自身の好みで選びやすいです。さらさらした肌触りと吸湿性に優れているため、季節関係なく通年で利用可能。綿の品質で肌触りが異なるため、実際に触って確かめながら自分好みの品種や産地などを把握しておくとより快適に眠れるようになりますよ。

麻(リネンなど)

麻にも種類があり、その中でも代表的なのがリネンですが、吸放湿性に優れていいるのが特徴です。温度も制御しやすい素材のため、衣服では夏場に使用されることが多く、シーツでも苦しくなる夏に使用するのがおすすめ。また、汚れも落ちやすく洗濯できる種類が多いのでメンテナンスも楽ちんですよ。

絹(シルク)

つるつるとした肌触りと保温性に優れているため、冬のような寒い時期に使用するのがおすすめ。ただし手入れが難しく洗濯できないものが多いため、長期的に使いたい目的の方には向いていません。定期的に買い替えたり、汚れにくい掛布団カバーなどに使うことで清潔に使うことができます。

羊毛(ウール)

冬におすすめの素材で、弾力性、保温性、断熱性に優れています。100%ウール素材に近づくものほどお値段はしますが、保温力やお肌触り、吸放湿性に優れています。羊毛を選ぶ際は予算も考えながら選ぶとよいでしょう。

ポリエステル

化学的に合成された素材で、洗濯後乾きやすくさらさらとした肌触りが特徴です。ただし吸湿性が低いため、寝汗をかきやすい人は寝苦しさを感じる可能性もあるため、冷感や保湿加工されているものを選ぶとよいでしょう。季節に応じて選ぶとことも可能なので気温に応じて選ぶことで快適な寝具環境を作りやすいですよ。

アクリル

石油を原料とする合成素材で、温かくふっくらとした触り心地が特徴。安価で手に入れやすく劣化にも強いため長期間使用しやすいです。ただし、寝汗をよくかく方は吸湿性が低いため、気になる場合は他の素材を選ぶのがよいでしょう。

レーヨン

レーヨンは木材パルプなどから作られる再生繊維のことを呼びます。夏の使用におすすめで、ひんやりとした肌さわりと吸湿性に優れているのが特徴。ただし、使用する際は水に濡らさないように注意しましょう。水に濡れると縮んでしまい耐久性が落ちたり、摩擦に弱いため毛玉もできやすくなってしまいます。お手入れも基本クリーニングになるため、購入する際は考慮して選ぶのがおすすめ。

織り方で選ぶ

素材の他に、織り方によっても耐久性や吸湿性などが変化するため、参考にするとよいでしょう。以下に表でまとめました。

織り方 特徴
平織
  • 丈夫で長持ち
  • あまり光沢がない
綾織
  • なめらかな光沢
  • 伸縮性がある
サテン織り
  • 高級感のある光沢
  • つるつるとした滑らかな感触
しじら織り
  • 生地がでこぼこしており汗ばんでも肌にくっつきにくい
  • サッカーとも呼ばれる
パイル生地
  • タオル状で柔らかい肌触り
  • 吸水性に優れている
ガーゼ生地
  • 目が粗いため通気性に優れている
  • ふんわりとした肌触り
マイヤー生地
  • 保温性に優れている

シーツの色やデザインで選ぶ

シーツを使うマットレスや布団は、お部屋の面積を多く占めるため部屋の印象を決める要素になりやすいです。そのため、部屋の雰囲気にこだわりたい方はシーツの色やデザインも気にするとよいでしょう。今のインテリアに合う色やデザインを選んだり、模様替えしたい雰囲気に合うものを選ぶとよいでしょう。

シーツの機能性で選ぶ

毎日使う寝具のため、清潔に保ちやすいかもポイント。人は夜にコップ約1杯分の汗をかくため、カビや汚れが溜まりやすくなっていきます。防臭、防ダニ、抗菌加工といった日々のメンテンナンスを手軽にするものもありますので、優先的に選ぶと快適に過ごしやすくなりますよ。

また、季節に応じてシーツを使い分けるのもおすすめ。夏は気温が高く寝苦しくなりやすいため冷感タイプを選んだり、冬は保温タイプを選ぶなど工夫するとより快適に眠れるようになりますよ。

まとめ

まとめ

本記事では各シーツのポイントの比較から、素材の特徴まで細かく解説しましたがいかがでしたでしょうか。様々な素材やポイントがあるため、生活スタイルや睡眠時によく起きる問題から選ぶと、より快適な睡眠に近づくことができます。なんとなく選ぶのではなくて、シーツもしっかりとポイントを抑えて選んでみてください。少しでも快適な睡眠をとる参考になればと嬉しいです。

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