介護

ケアマネジャーの仕事とは?仕事内容から働く場所まで徹底解説!

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「ケアマネジャーってどんな仕事をしているのだろう?」

「ケアマネジャーはどこで仕事をしているの?」

「どうやったらケアマネジャーになれるのだろう?」

ケアマネジャーという言葉を聞いたことはあっても、実際どんな職業なのかわからないという人も多いですよね。

この記事では以下のことを解説していきます。

  • ケアマネジャーの仕事内容
  • ケアマネジャーの仕事場所
  • ケアマネジャーになる方法

また記事後半では、ケアマネジャーのやりがいも紹介していきます。

ケアマネジャーについて詳しく知りたいという人は、最後まで記事を読んでくださいね。

 

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

ケアマネジャーとは?介護保険のプロ

嚥下障害とは?

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護保険のプロです。

介護が必要な人やその家族が適切な介護保険サービスが受けられるよう、ケアプランと呼ばれる計画書を作ること。

そしてケアプランをもとに市町村やサービス事業所などと連絡調整をする役割を担っています。

日本は高齢化が進んできており、高齢者が生活していく上で介護保険サービスの利用は必要不可欠と言えます。

ケアマネジャーの存在は、介護を必要とする人やその家族にとって重要な存在なのです。

 

主任ケアマネジャー

ケアマネジャーの上級資格として主任ケアマネジャーという資格があります。

主任ケアマネジャーは2006年に改正された介護保険制度で誕生しました。

主任ケアマネジャーは他のケアマネジャーへの指導や地域のケアシステムの構築といった、より専門的で高度な知識を要する仕事を担っています。

ケアマネジャーのキャリアアップの道のひとつとなっています。

 

ケアマネジャーの仕事内容

デスクワーク

ケアマネジャーは主に以下の4つの仕事を行っています。

  • ケアプランの作成
  • 介護給付費の管理
  • 要介護認定申請の代行
  • 関係各所のサポートと調整

それぞれ詳しく説明していきます。

 

ケアマネジャーの仕事①ケアプラン作成

ケアマネジャーの仕事の一つ目は、ケアプランの作成です。

ケアプランは、どの介護サービスをどのくらいの頻度で利用するかなどを記載する計画書のこと。

介護サービスはこのケアプランに沿って提供されます。

ケアプランを作成するには、介護を必要とする人やその家族に直接会ったり自宅を訪問したりします。

そして今どのような状態なのか、どのような支援が必要なのかの調査を行います。

この調査を行うのもケアマネジャーの仕事です。

パソコン

ケアプラン作成ができたら、ケアマネジャーがサービス担当者会議を開催します。

介護を必要とする本人やその家族、医療者、介護関係者でケアプランの内容を確認します。

同意が得られたら介護サービスの提供がスタートします。

サービスが開始された後も、定期的に利用者さんの自宅訪問を行いサービス内容が適切かどうか判断します。

利用者さんの健康状態や療養環境は変化していくため、今のサービス内容があっているか確認する必要があります。

そして必要に応じてケアプランを変更していきます。

 

ケアマネジャーの仕事②介護給付費の管理

ケアマネジャーの仕事二つ目は、介護給付費の管理です。

介護給付費とは、利用者が介護保険サービスを利用した際に発生するサービス利用料から、利用者の負担分を除いた金額のこと。

介護給付費は、サービスを提供する事業者が国民保険団体連合会(国保連)に請求する必要があります。

この請求を受け国保連は審査を行い、サービスを提供する事業所に給付金を支払います。

この費用請求を行うために必要な給付管理表を作成するのがケアマネジャーの仕事です。

給付管理票がないと、介護給付費の請求ができないためとても重要な仕事です。

 

ケアマネジャーの仕事③要介護認定申請の代行

ケアマネジャーの仕事三つ目は、要介護認定申請の代行です。

介護保険サービスを受けるには、要介護認定を受ける必要があります。

要介護認定は市町村に申請します。

ケアマネジャーは要介護認定の申請を、利用者に代わって行うことができます。

そのほかにも、介護保険の更新や変更の申請代行をすることもあります。

利用者さんの状態によっては、本人が申請に行けないこともあります。

ケアマネジャーが申請を代行することにより、手続きがスムーズに進むだけでなく利用者さんの負担が減ります。

 

ケアマネジャーの仕事④関係各所のサポートと調整

ケアマネジャーの仕事四つ目は、関係各所のサポートと調整です。

介護保険サービスは主に通所介護と訪問介護があります。

しかし、そのサービスを提供する事業所は数多く存在します。

利用者本人やその家族が自分で、目的や希望にあった事業所を探すのは難しいです。

ケアマネジャーは利用者さんに事業所の情報提供するとともに、利用者さんと事業所の間に入って要望などの調整を行います。

また、サービス担当者会議がスムーズに行えるように、利用者さん・事業所双方の相談内容を共有する役割もあります。

 

ケアマネジャーの仕事場所

オフィスワーク

ケアマネジャーの仕事場所は主に以下の3つです。

  • 居宅介護支援事業所
  • 介護施設
  • 地域包括支援センター

それぞれの特徴を詳しく説明していきます。

 

居宅介護支援事業所

ケアマネジャーの仕事場所の一つ目は、居宅介護支援事業所です。

居宅ケアマネと呼ばれたりします。

自宅で生活している要介護1以上の人のためにケアプランを作成します。

月に1回利用者さんの自宅を訪問して、心身の状態や困っていることなどを確認します。

居宅介護支援事業所では、利用者35名につき1名のケアマネジャーの配置が義務付けられています。

同じ事業所内に複数のケアマネジャーが在籍していることがほとんどで、ケアマネジャーの就職先で1番多い場所です。

ケアマネジャーは一人でも開業できるため、独立して運営している人もいます。

 

介護施設

ケアマネジャーの仕事場所の二つ目は介護施設です。

施設ケアマネと呼ばれたりします。

勤務先は主に以下の施設です。

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 有料老人ホーム
  • グループホーム
  • デイサービス
  • 介護療養型医療施設

施設内で入居する要介護1以上の利用者さんにケアプランを作成します。

担当の利用者さんが勤務先で生活しているので、状態を把握しやすいという利点があります。

また介護職員や看護職員が一緒に勤務しているので、情報収集がしやすく連携がとりやすいのもメリットです。

100人の入居者に対して最低1人のケアマネジャーの配置が義務付けられています。

施設によっては介護職と兼務することがあります。

 

地域包括支援センター

ケアマネジャーの仕事場所の三つ目は地域包括支援センターです。

主任介護支援専門員の資格があると、地域包括支援センターで働けます。

地域包括支援センターは、地域で生活する高齢者を医療や介護、福祉といった様々な側面からサポートする施設です。

市町村や市町から委託を受けた社会福祉法人や医療法人が運営しています。

見出し「介護予防特定施設の目的」

地域包括支援センターで働くケアマネジャーの重要な仕事は、介護予防ケアマネジメント業務です。

要介護になる可能性がある高齢者に介護予防サービスをすすめ、介護が必要な状態にならないようケアプランを作成します。

そのほかにも高齢者虐待や成年後見制度の問題対応、悩み相談など高齢者の生活を支える役割を担います。

 

ケアマネジャーになる方法

ケアマネジャーになるには、都道府県ごとに実施されるケアマネジャー試験に合格した後、実務研修を修了する必要があります。

ですがケアマネジャー試験は誰でも受けられるわけではありません。

ケアマネジャー試験の受験資格があります。

1.医療・福祉系の国家資格をもち、その資格に基づく実務経験が5年以上かつ900日以上ある。

2.生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員の職種で、該当する施設で相談援助業務を5年以上かつ900日以上おこなう。

上記1.2どちらかの業務に従事することで、ケアマネジャー試験を受験することができます。

 

主任ケアマネジャーになる方法

主任ケアマネジャーになるための資格試験はありません。

その代わり、主任介護支援専門員研修の受講が必要です。

主任介護専門員研修は都道府県で実施されるため、ケアマネジャーとして登録した都道府県や勤務地の都道府県で、要項を満たした人のみ受講できます。

厚生労働省の主任介護支援専門員研修ガイドラインによると、受講要件は以下です。

  • 専任の介護支援専門員として従事した期間が通算して5年(60ヶ月)以上ある
  • ケアマネジメントリーダー養成研修を修了した者、または日本ケアマネジメント学会等が認定するケアマネジャーであって、専任の介護支援専門員として従事した期間が通算して3年(36ヶ月)以上ある者
  • 主任介護支援専門員に準ずる者として、現に地域包括支援センターに配置されている
  • そのほか、介護支援専門員の業務に監視十分な知識と経験を有する者であり、都道府県が適当と認める者

このほかに、都道府県によって受講要件を設定することも認められています。

介護支援専門員研修の受講を希望している人は、各都道府県の受講要件を確認してください。

 

ケアマネジャーの仕事のやりがい

大変な仕事という印象のケアマネジャーですが、やりがいもたくさんあります。

  • 自分の作成したケアプランで利用者さんの生活が安定したとき
  • 利用者さんや家族から直接感謝の言葉を伝えられたとき
  • 介護サービスや介護保険といった専門的知識が身についたとき

このような時には大きな達成感を感じることができます。

活躍の場が多く、キャリアアップもできるケアマネジャーはやりがいのある仕事といえます。

 

まとめ:ケアマネジャーは高齢者を支える重要な仕事です

握手

ここまでケアマネジャーの仕事についてお伝えしてきましたがいかがでしたか?

ケアマネジャーの仕事内容

  • ケアプランの作成
  • 介護給付費の管理
  • 要介護認定申請の代行
  • 関係各所のサポートと調整

ケアマネジャーの仕事場所

  • 居宅介護支援事業所
  • 介護施設
  • 地域包括支援センター

 

日本は高齢化が進みケアマネジャーの活躍の場は広がってきています。

そのため、専門的な知識が必要で大変そうだと感じるかもしれません。

しかし、介護業界にはケアマネジャーの存在は必要不可欠であり、やりがいのある職業と言えます。

ケアマネジャーは高齢者とその家族を支える重要な仕事です。

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