睡眠ノウハウ

腰痛はマットレスで改善できる?腰痛改善におすすめのマットレスや選び方を紹介

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「腰痛はマットレスで改善できるの?」
「腰痛とマットレスって関係しているの?」
「腰痛改善におすすめのマットレスの選び方を知りたい。」

朝、すがすがしい気分で起きたいのに、起きる時から腰が痛いとつらいですよね。
もしかすると、寝ている時の姿勢や、マットレスに原因があるのかもしれません。

今、お使いのマットレスは、自分の体に合っていますか?

体に合うマットレスを使い正しい姿勢で寝ることで、体の歪みや痛みの悪化を防ぎ、腰痛の改善が期待できます。

ここでは、腰痛改善におすすめのマットレスの特徴や選び方について紹介いたします。

つらい腰痛が改善され、自分に合ったマットレスで、質の良い睡眠が取れるといいですね。

まずは、改善に大切な睡眠時の姿勢からチェックしていきましょう。

 

腰痛改善には睡眠時の姿勢が重要

ベッドで眠る女性

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

①背中のS字カーブとは

人は立っている時に、背骨がS字状にカーブしています。
寝ている時の姿勢は「寝姿勢」と言われ、寝姿勢では、立っている時と同じ姿勢を保つことが重要です。

寝姿勢では、
・仰向けの場合はS字カーブの姿勢
・横向きの場合は、床と背骨がまっすぐに並行であること
が理想とされているのをご存知ですか。

S字を保持して寝ることで体の圧力が分散され(体圧分散)、血液の循環がよくなり体を休める
ことができます。

背中が浮いていたり、体の局部のみに圧力がかかり体圧分散されていないと、それが腰痛の原因
にもなります。

寝姿勢を正しくするには、体に合ったマットレスを選ぶことに重点をおきましょう。

②寝返りと腰痛の関係性

みなさん寝ている間に寝返りをうっていますか?
寝ている間に無意識に行なっているので、自分では何回寝返りをしているかわからないかもしれません。

一般的に人は一晩に 20〜30回ほど寝返りをうつと言われているのを知っていますか。

寝返りをうたないと、同じ場所に体重がかかり続け、血管や神経への圧迫が起こり体への負担が大きくなります。
また、同じ姿勢を続けるため腰の筋肉も硬くなり腰痛の原因にもなります。

寝返りをうつことで体圧分散され、血流が良くなり体への負担が軽減され、質の良い睡眠を取ることができ腰痛の原因を取り除くことができるでしょう。

寝返りをうつことは腰痛予防にとって、とても大切です。

では実際に、正しい寝姿勢の保持ができ、寝返りがうちやすく腰痛改善に効果が期待できるマットレスの特徴をみていきましょう。

 

マットレス選びの重要なポイント

ここではマットレス選びに重要なポイントを4つお伝えします。

ポイントをお伝えする前に、先ほどの「寝姿勢」と「寝返り」の話に出てきた共通のキーワードである
「体圧分散」についてお話しします。

「体圧分散」とは

マットレスに寝た時に、頭、腰、ふくらはぎなどに対して圧力がかかりますが、一定の部分に負担がかかりすぎると血流が悪くなったり、ぐっすりと眠ることができません。

また、そういった姿勢をとり続けることが、頭痛や肩こりなどの原因となります。

体圧分散とは、身体にかかる圧力を分散して、局部にかかる負担を少なくすることで、寝た時にマットレス全体に対し圧力が均等にかかる状態のことを言います。

「体圧分散」は特に腰痛をお持ちの方にとって、マットレスを選ぶ際の重要なキーワードですね。

では「体圧分散」というキーワードを念頭に置いて、マットレスを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

①マットレスの厚さ

マットレスには5cm以下のものから30cm以上の厚いものまで、様々な厚みのものがあります。

薄いマットレスは、トッパーとして使用されることもあります。
厚いものはウレタン、コイルやスプリング製が多いでしょう。

「体圧分散」はマットレスの厚さにも関係しています。

マットレスがあまり薄いと体の部分が底についてしまうため分散されません。

体を支え、体圧分散をする点からも厚さは10cm以上のものを選ぶと良いでしょう。

②マットレスの反発力

マットレスには低反発と、高反発なものがあります。
低反発のものは柔らかい、高反発のものは硬いというイメージを持ってもらうといいでしょう。

低反発なマットレスの特徴は、柔らかく、体全体を包み込みフィット感があります。マットレスを手で押すと、沈み込み、衝撃を吸収してくれます。

対して、高反発なマットレスは、跳ね返す力が強く、手で押しても沈み込みません。高い反発力を持ち衝撃を反発させる力があります。

マットレスが柔らかすぎると、寝た時に腰など体が沈みやすく、あまり高反発で硬すぎると寝返りがうてないことから、適度な硬さのマットレスを選ぶことが重要です。

適度な硬さのマットレスは「体圧分散」でき、寝返りもうちやすいのが特徴です。実際に寝て試すことで、自分にぴったりの硬さを見つけましょう。

③マットレスの素材の密度

マットレスの素材の密度にも注目してみましょう。密度が低いと、へたりやすく耐久性も低くなります。
密度の高いものは、耐久性に優れ、へたりにくいのが特徴です。

私たちは、寝る際にだいたい同じ体勢で寝るため、毎日マットレスの同じ部分に体重がかかります。
低反発と高反発でへたりにくさの面で比較すると、復元力が素材にある高反発のマットレスの方がへたりにくいでしょう。

また、同じ高反発のマットレスであっても、密度が低いものは、密度が高いものに比べへたりやすくなります。

マットレスがへたると、「体圧分散」がうまくいかず、腰や肩などに余計な負担がかかるがあります。素材の密度が高いものを選びましょう。

④マットレスの通気性

寝ている間は汗をかくため、通気性の良いものをおすすめします。
通気性が良いと、蒸れないので暑い夏も快適に寝ることができますね。

夜、湿気が高くなると汗をかき、寝苦しくて起きてしまうと質の良い睡眠が取れません。
心地良く眠れず過ごしていると体に力が入ってバランスが崩れ、腰痛の原因にもつながっていきます。

また、衛生面からも、通気性が良いと、カビにくく清潔に使えますね。

 

以上4つのポイントをお伝えしました。

マットレスを選ぶ際には、実際にお店に足を運んで、いろいろ試してみるといいでしょう。
今は、ネットでもさまざまな商品があります。お試し期間を長く設定しているところや、保証期間を設けているところもあります。

いろんなマットレスを試す中で、自分の体に合ったマットレスが見つかるといいですね。

 

腰痛が良くならないそんな時は

腰痛にはさまざまな原因があります。

代表的なものでは、「椎間板ヘルニア」や「骨粗しょう症」などが原因のものもありますが、中には内蔵や脊椎の疾患がある場合もあります。

マットレスを変え、寝姿勢や寝返りを意識しても腰痛がひどい時、腰痛が長引いた時には、迷わず早めにお医者さんに行きましょう。

 

まとめ

 

腰痛を和らげるには「寝姿勢」と「寝返り」が重要であることがわかりました。

正しい「寝姿勢」を保て、十分な「寝返り」をうつには、ある程度の厚みがあり、柔らかすぎず硬すぎない、自分に合った適度な硬さのマットレスが必要です。

また、マットレスの素材の密度は高いもので、なおかつ通気性の良いものを選ぶと良いでしょう。

「体圧分散」をマットレスを選ぶ際の重要なキーワードとして、実際に色々と試す中でお気に入りのマットレスを探してみてください。

人生の約3分の1を私たちは睡眠の時間として過ごします。

その貴重な時間を、寝心地の良い上質な時間として過ごしたいですね。

体に合ったマットレスで眠ることで、体をゆっくり休め、新たな朝を元気に迎えられますように。

 

 

 

 

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