「マットレスの寝心地が良くないのでなんとかしたい」
「マットレスの上に布団を敷いてもいいのかな?」
「布団以外でマットレスの上に敷くおすすめアイテムを知りたい」
マットレスの寝心地が悪くて上に布団を敷きたいと思う方もいるでしょう。
ですがこの行為は、衛生面でも機能面でも好ましくないです。
寝心地を改善したい、マットレスを清潔に使いたい場合は、それぞれ専用の寝具を使わなければいけません。
マットレスを清潔に使いたい、寝心地を改善したい方はこの記事を最後まで読んでいただければ、マットレスの上に布団を敷かないほうが良い理由と、マットレスとあわせて使うおすすめのアイテムが見つかることをお約束します。
マットレスの上に布団を敷いて寝るのが良くない3つの理由
マットレスは、そのまま寝るための寝具ですので、上に布団を敷く必要はありません。
むしろ敷布団を上に敷くことでデメリットが発生してしまいます。
特に問題となる3つについて解説します。
湿気がたまりダニやカビが発生
マットレスの上に布団を敷いて寝ると、マットレスに湿気がこもりがちになります。
湿った状態が長く続くとダニやカビの繁殖も多くなり、健康に影響が出る恐れもあります。
湿気を取り除くために、頻繁に布団とマットレスを干す必要が出てくるため、手入れの手間も増えます。
マットレスと敷布団の両方をマメに干すのは重量からしてかなり大変です。
衛生面と手間を考えると、マットレスの上に布団を敷くのはおすすめできません。
どうしても布団を敷きたい場合は、布団とマットレスの間に除湿シートを敷きましょう。
マットレスの機能を阻害
布団を上に敷くことで、体圧分散性や反発性などのマットレスの機能が損なわれてしまいます。
マットレスはそのまま上に寝たときの寝心地が最も理想的な状態になるように作られています。
ベッドパッドや敷きパッドなどの薄いものなら上に敷いても影響は出ませんが、布団くらいの厚みがあると設計された機能を発揮できません。
特に耐圧分散性に優れたポケットコイルマットレスや高反発ウレタンマットレスは、布団がじゃまになって機能性マットレスの良さが失われてしまいもったいないです。
肩こりや腰痛のリスクが上昇
本来は畳の上で使用することを想定している敷布団をマットレスと併用すると、体が沈み込み過ぎてしまい寝姿勢が悪くなってしまうことがあります。
硬い作りではないマットレスと布団を重ねて使うと、重みのある上半身が沈み込みやすくなります。
すると寝返りが打ちにくくなり、肩こりや腰痛の原因になる恐れもでてきます。
体の痛みがある人は悪化の危険性もありますので、マットレスに直接寝たほうがいいでしょう。
快眠のためにマットレスの上に敷くべきおすすめ寝具
マットレスの寝心地を改善したいのなら、布団ではなく専用の寝具を使いましょう。
以下におすすめのアイテム4種類を紹介します。
敷きパッド
出典:Amazon.co.jp
敷きパッドはマットレスの上に敷くアイテムで、マットレスを汚れや寝汗から守ってくれる役割をします。
肌に直接触れる寝具なので、なめらかな肌触りや、サラサラの触感など、心地よい眠りをサポートします。
敷きパッドの機能
・肌触りの改善
・体温調節(涼感・温感)
・マットレスの汚れ防止
敷きパッドは、肌触り良く接触冷感や発熱繊維が使われていて、シーズンごとに付け替えれば1年を通して快適な寝心地になります。
また、ある程度水分を吸収してくれるため、マットレスに寝汗が浸透するのを防ぎます。
マットレスに直接敷パッドを敷いて構いません。これだけで寝心地が改善します。
マットレスの側面の汚れを防ぎたい場合はマットレスにシーツをかけた上に敷きパッドを使いましょう。
敷きパッドは、1週間に1〜2回洗濯をするのが理想です。
シーツ併用の場合、シーツの洗濯は2〜3ヶ月に1度で、敷きパッドの洗濯を1週間に1〜2度行うと清潔に保てます。
ベッドパッド
出典:Amazon.co.jp
ベッドパッドは寝心地改善とマットレスの保護が主な役割で、上にシーツを掛けて使います。寝汗がマットレスに浸透するのを防ぐ役割も果たします。
ベッドパッドは名前も機能も敷きパッドに似ていますが別物です。
ベッドパッドの機能
・寝心地の改善
・マットレス保護
敷きパッドよりもマットレスの硬さの緩和や体圧分散のサポート力が高くなります。
その分肌触りなどの快適さは考慮されていないため、上にかけるシーツで調整しましょう。
ベッドパッドの洗濯は2〜3ヶ月に1度で、シーツの洗濯を1週間に1〜2度行いましょう。
マットレスプロテクター
出典:Amazon.co.jp
洗うことができないマットレスに汗や汚れが染み込むのが嫌で布団を敷いているなら、マットレスプロテクターに変えましょう。
マットレスプロテクターの機能
・防水
・防カビ
・汚れの付着防止
マットレスプロテクターはマットレスの保護に特化しています。
そのため、プロテクターのみだと蒸れて寝心地が良くありません。
敷きパッドなどの汗を吸ってくれるアイテムと併用することで快適な眠りと清潔さを両立できます。
マットレストッパー
出典:Amazon.co.jp
マットレスが硬かったり柔らかかったりして寝苦しいときに使われるのがマットレストッパーです。
ウレタン製のものが多く、3〜7cm程度の厚さで薄手のマットレスにも見えます。
マットレストッパーの機能
・体圧分散性を改善させる
・柔らかすぎるマットレスの改善
洗濯機では洗えないものが多くなり、上にシーツなどをかけて使用することが前提です。
通気性が悪いマットレストッパーだとマットレスとの間にカビが生えることがあります。使用する場合は除湿のお手入れを心掛けましょう。
マットレスの寝心地が良くないときの対処法
今使っているマットレスが硬かったり、柔らかすぎたりする場合の対処法です。
体に合わないマットレスを使い続けると腰痛の原因にもなるので、予算などに都合がつくなら買い替えを検討しましょう。
マットレスが硬すぎる場合
根本的に寝心地を改善したい場合は、マットレスの上にベッドパッドやマットレストッパーを敷きます。
少し硬いかなと思うくらいならば、薄手のもので大丈夫です。
マットレスが固くて痛みを感じるようなら、厚みがあって柔らかめのマットレストッパーを使いましょう。
ベッドパッドやマットレストッパーをすぐに用意できないときは、応急処置として以下のことを試してみましょう。
マットレスが硬いときの応急対策
・ヒザを立てて寝る
・背中の下クッションやタオルを入れる
ヒザを立てて寝ることで腰の負担が軽減されます。
背中の下に薄手のクッションや畳んだタオルを入れることで、マットレスとの隙間がなくなり耐圧が分散されて痛みが軽減します。
応急処置をしても、硬すぎるマットレスで寝ていると体に負担がかかり、よい眠りを得られません。
早めにマットレストッパーを買うか、マットレスの買い替えを検討しましょう。
マットレスが柔らかすぎる場合
マットレスが柔らかすぎて寝苦しい場合は、マットレスの上に除湿シートを敷いて、さらにその上に硬質のマットレストッパーを敷くことで改善されます。
改善方法で、ベニヤ板やダンボールを敷く対策がいわれていますが、体家の負担が大きく寝汗が溜まりやすくなるのでやめましょう。
寝苦しいときの応急処置としては、沈み込みやすい首や腰などの部分に畳んだタオルを敷くといいでしょう。
タオルの効果で沈み込みが減って寝返りが打ちやすくなり、睡眠中の姿勢も改善されます。
腰痛がある場合は、柔らかく体が沈み込むマットレスは不向きです。
マットレストッパーで対策するのも有効ですが、なるべく体圧分散性と反発力に優れたマットレスに替えてえていくことが最善です。
蒸れや温度が気になる場合
夏場の蒸れが気になるときは冷感効果のある敷きパッド、寒い冬は保温効果のある敷きパッドを敷くことによって就寝中の温度調節をして、寝苦しさを改善する事ができます。
また、マットレスの下に除湿シートを敷き、こまめに干すことで蒸れや湿気を避けられます。
寝汗が気になる場合は、マットレスとベッドパッドの間に除湿シートを敷くと蒸れに効果的です。
まとめ
マットレスの上に布団を敷くのが良くない理由は、湿気がたまりやすくダニやカビが発生することと、マットレスの機能を阻害し、肩こりや腰痛を発症するリスクが上昇するためです。
マットレスの硬さや寝心地を改善するためには、ベッドパッドやマットレストッパーを使いましょう。
気になるマットレスの汚れは、マットレスプロテクターで予防できます。
肌触りや快適な温度で眠りたい方は敷きパッドにこだわってみましょう。
寝具を上手に組み合わせて快適な眠りを実現してください。