睡眠ノウハウ

マットレスの厚さの違いって?それぞれの特徴や選び方を解説

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マットレスにはたくさんの種類があることをご存じですか。

「マットレスについてもっと詳しくなりたい」

「寝具の買い替えを検討しているけど違いがよく分からない」

「自分に向いているマットレスが知りたい」

など、マットレスの違いや特徴について気になりますよね。

マットレスの買い替えは、厚さや特徴を把握していないと腰痛などの身体への痛みを引き起こしたり、睡眠の質を下げる原因にもなりかねません。

そうなる前に、マットレスの厚さの違いや特徴、選び方について学んでみてはいかがでしょうか。

この記事では、マットレスの厚さや特徴、選び方まで幅広く解説しています。

マットレスの正しい知識を身につけて、大切な寝具の購入で失敗しないようにしましょう!

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

マットレスの基本

清潔な寝具

マットレスの厚さや特徴を学ぶ前提として、マットレスには基準や定義が定められていないということを押さえておく必要があります。

厚さや材質によって、おおよその分類を分けてはいるものの、一般的な目安としての分類と認識しておきましょう。

マットレスの種類はたくさんあり、材質、厚さなどによってさまざまな用途への使い分けが可能です。

布団との併用や寝心地をよくするためにどうするかなど、マットレスの種類や特徴について知ることで、自分の使用目的に合ったマットレスを選びたいですね。

それではさっそく、マットレスの厚さと特徴を見ていきましょう。

マットレスの厚さと特徴による分類

マットレスの一部拡大

マットレスの厚さを8つに分類し、違いや特徴を簡単にまとめてみました。

それぞれの厚さと特徴は以下のとおりとなります。

種 類 厚 さ 特 徴
マットレストッパー 3cm未満 サポート性はパッドと同じくらい

単独での使用が厳しい

3~5cm 深みがあるため体への負担が軽い

幼い子どもに使える

ノンコイル薄型 10cm未満 薄い敷布団感覚

うっすらと底つきを感じることがある

体重50kg~70kgの人向き

10cm以上 床に置いて使用可

収納性が低い

若干体重が重い人でも使える

ノンコイル通常 15cm前後 体重がある人でも安心して快適な寝心地が得られる

収納性が劣っている

20cm未満 コイルマットレスとしては薄い

中身のつめ具合にお粗末なものがある

コイルスプリング 20cm~35cm未満 ベッドでの使用に適している

シングルサイズでも重量があり手入れが困難

35cm以上

ベッドマットレスの中では厚さがあるタイプ

両面仕様が可能

稀に異常に厚いサイズあり

これだけ多くの種類があるマットレス。

それぞれの特徴をおさえておかないと、購入時に誤った選択をしてしまう可能性は高くなるといえるでしょう。

そこで、厚さによる使用用途について解説していきます。

厚さによる使用用途

マットレスの厚さに応じた用途や向いている人について、以下の7つに分けて説明します。

  • マットレストッパー
  • ノンコイル7cm
  • ウレタンマットレス
  • ノンコイル15cm
  • ノンコイル20cm
  • コイルスプリング25cm
  • 厚さ35cm以上のマットレス

マットレストッパー

マットレストッパーとは単体で使用するものではなく、マットレスと併用して使用するサポート寝具のことを指します。

もちろんマットレスだけではなく敷布団との併用も可能。

厚さの平均は、だいたい4cm〜9cmでサイズもさまざまなものがあります。

使用用途としては、主に長期間の使用によりくたびれたマットレスなどと一緒に使います。

そうすることでくたびれたマットレスの寝心地を改善することが可能となります。

ノンコイル7cm

ノンコイル薄型も厚みがないためトッパーとしての使用がメインとなります。

ただし、厚みが7㎝と薄い高反発素材のマットレスの中には、トッパーとしての使用に適していないものもあります。

この場合、敷布団のように床上で使用することになります。

低反発素材のものは敷布団として使うことも可能ですが、寝心地が不十分に感じてしまうでしょう。

ノンコイル薄型は、その薄さから三つ折り設計の商品が多いため収納面が優秀です。

マットレスや敷布団の上に敷いて使用するのがオススメ。

寝具の寝心地をより高めたいという方に向いています。

ウレタンマットレス

ウレタンマットレスの厚さは、平均して10cmのものが多いです。

10㎝という厚さは、しっかりとした体格の人でもストレスなく熟睡できるサイズといえるでしょう。

折りたたみのものがありますので、収納面でも活躍してくれます。

敷布団では満足した寝心地を得られない方や寝具を収納したいとお考えの方に向いているといえます。

ノンコイル15cm

厚さも15㎝あれば、マットレスとしては十分な厚みといえるでしょう。

基本的な使い方としては、ベッド上での使用が多くなります。

厚みがしっかりあるので、床に置いての使用も差支えなくできます。

ベッドで使用するマットレスをお探しの方に向いていますね。

ノンコイル20cm

ノンコイル15㎝よりも、さらに厚みがある20㎝には重さもあります。

収納や移動に向いていないため、ベッドでの使用が適しているといえるでしょう。

この厚さの商品は、ポケットコイルマットレスによくみられるため安価で入手することができます。

ポケットコイルマットレスとは、小さな袋にコイルが1つずつ包まれたコイルを使用しているマットレスです。

ポケットコイルマットレス、ボンネルコイルマットレスなどを安価に入手したい人や、ベッドフレーム上で使用する人にも向いているといえるでしょう。

コイルスプリング25cm

この厚さのマットレスもリーズナブルなものが多く見られます。

使用用途も、ベッド上での使用が想定されています。

特徴は、長期間の使用に適している点とクッション材が両面に使用されているので、どちらの面でも使用が可能です。

コイルスプリングの25㎝は厚みもしっかりしているため、今よりも睡眠の質を高めたい方安定した寝心地を求めている方に向いているでしょう。

さらに、長期間の使用を検討されている方にも向いていますね。

厚さ35cm以上のマットレス

現在では、以前に比べると35㎝以上の分厚いマットレスは減少傾向にありますが、中にはいまだに分厚い厚さのマットレスも存在します。

厚みのあるマットレスは高価そうに見えるため、高額でもつい購入してしまいがちですが、安易に購入しないよう注意する必要があります。

少なからず、見せかけのみで性能が伴っていないマットレスが市場に出回っているからです。

厚さを出すためだけに無理してクッション材を詰め過ぎると、コイルスプリングの弾力を損なってしまいます

そうなると、質の良い寝心地が得られるどころか睡眠の質を低下させてしまいかねません。

厚さのあるマットレスを購入する際には、しばらく横になってみるなどして弾力を確認した上で、しっかりと見極めて購入しましょう。

マットレスの厚さ調節は可能?

ベッド上の灰色マットレス

もし、使用中のマットレスが体に合わず寝れない時は、翌日に影響が出てしまい困ってしまいます。

使用中のマットレスが薄過ぎるなどの理由でお困りの際は、先に紹介したマットレストッパ―で厚さを調整すると良いでしょう。

1枚では薄すぎるマットレストッパーを高さ調整で使用することで、寝心地の改善につながります。

オススメの使用分類

ベッドに使用したマットレス

マットレスの違いや特徴を理解いただいたところで、マットレスの厚さに合わせたオススメのベッドを紹介していきます。

薄い厚さにオススメのベッド

はじめに、厚さの薄いマットレスのオススメベッドを紹介します。

このタイプのマットレスは軽量で手軽に持ち運びができ、使い勝手が良いため1枚あるだけで重宝します。

ベッドと合わせて使う以外にも、来客時や仮眠を取りたい時など突発的に使いたいシーンでも柔軟に使いまわしができるのが利点。

薄手のマットレスでは次の2つをオススメします。

  • コンパクトベッド
  • 敷布団

コンパクトベッド

コンパクトベッドは、子ども向けに作られているものが多く、長さや幅が短いベッドです。

幼い子どもは体重が軽いため、薄手のマットレスにはコンパクトベッドがオススメといえるでしょう。

ほかにも、子ども向けのベッドとして設計されたロフトベッドなどにも使えます。

敷布団

ベッドではないものの、敷布団と合わせるのもオススメ。

敷布団本来の寝心地にマットレスの弾力性がプラスされるので、これまでとは違った寝心地が得られるでしょう。

どちらが上でも使用できますが、布団のくたびれ感を改善したいなら敷布団を上にして使用することで新たな寝心地を味わえます。

中程度の厚さにオススメのベッド

中程度の厚さのマットレスにオススメのベッドは以下の2つです。

  • ロフトベッド
  • 2段ベッド

順に解説していきます。

ロフトベッド

中程度のマットレスは、重量が重くなりすぎないため、高さのあるロフトベッドがオススメです。

重量が重い傾向にある分厚いマットレスだと、重さにベッドが耐えられません。

となると、中程度のマットレスが向いているといえるでしょう。

2段ベッド

高さのある2段ベッドは、サイドフレームの長さが中程度マットレスの厚さと相性がよいためオススメです。

分厚いマットレスでは、このサイドフレームを越えてしまうため落下の危険性をはらんでおりNG。

2段ベッドには、中低度のマットレスが最も適しています。

分厚いタイプにオススメのベッド

このタイプのマットレスには重量があるのが特徴です。

耐久性の観点から以下の2つをオススメします。

  • すのこベッド
  • 脚付きベッド

1つずつ説明していきます。

すのこベッド

分厚いマットレスは重量があるので、お手入れが簡単にできません。

そのため、普段から通気性を確保しておく必要があります。

すのこベッドは、すのこの作用により通気性が良いため、お手入れが難しい分厚いマットレスにオススメのベッド。

ある程度の厚さがあれば、すのこの硬さをストレスに感じることなく使用できます。

脚付きベッド

脚付きベッドは、ある程度の耐久性があるため重量のある分厚いマットレスにオススメです。

注意点として、マットレス自体の厚さもプラスされてしまうので、高さのある脚付きベッドは選ばないようにしましょう。

高くなってしまいベッドへの出入りがしづらくなってしまいます。

厚さ別のお手入れ法

清潔なマットレス表面

マットレスの重要なお手入れの1つとして乾燥があります。

定期的な乾燥を怠ってしまうと、カビやダニの繁殖を促進させてしまうばかりか材質劣化も促進してしまいます。

お使いの寝具を長持ちさせるためにも、乾燥に関するしっかりとしたお手入れ法を押さえておきましょう。

10㎝未満

厚さが7㎝前後になると自立させての乾燥はできないため、壁に立てかけて乾燥させます。

このタイプのマットレスは重量もなく、お手入れがしやすいですね。

20㎝未満

厚さが平均15㎝のマットレスは重量感も出てくるため、壁に立てかけることがむずかしくなることも。

しかし、厚さによっては自立させての乾燥も可能となるでしょう。

20㎝以上

この厚さでは、壁に立てかけて乾燥させるのはむずかしいです。

そんな時は、ベッド上で少しずらす程度で乾燥させるのが良いでしょう。

どうしても移動が厳しい場合、マットレス上に敷いているベッドパッドや布団を取り除くだけでも若干の乾燥効果は得られます。

マットレス購入のポイント

マットレスの選択

マットレスの購入は、以下の3つの視点から検討すると良いでしょう。

  • 肌ざわりや感触
  • 寝心地や弾力性
  • 大きさ

1つずつ解説していきます。

肌ざわりや感触

機能も大切ですが、購入を検討する上では肌ざわりも重要になってきますよね。

実際に触れてみることで感触を確認してみましょう。

手でマットレス表面を少し押し込んだ時に、スプリングのきしむ音や硬さのあるものは選択肢から外した方が得策です。

寝心地や弾力性

寝心地は、試し寝をして確認します。

寝返りや横向きで寝てみるなど、あらゆる姿勢、揺れ具合を確認して自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

硬すぎても柔らかすぎてもダメで、適度な硬さを見極めることが安定した寝心地を得るために不可欠です。

大きさをチェック

感触や寝心地が決まったら、最後は大きさです。

大きさは、使用する用途に合ったものを選びましょう。

使う部屋の広さや使う人の体格や体重、年齢などに合わせてニーズに合わせたものを選択するようにします。

まとめ

薄めのマットレス

マットレスには厚さや特徴によって多くの違いがあります。

違いや特徴をしっかりと押さえて、ベッドとの相性にも気を付けるといいですね。

適正なマットレスを選ぶことは、睡眠の質を左右する重要なイベントとして認識する必要があります。

マットレスを誤って購入してしまうと、金銭的に損するばかりか体への不調も招きかねません。

この記事で紹介した違いや特徴をしっかりと把握した上で、自分の環境に合わせたマットレス選びをしていきましょう。

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