「寝相が悪い原因って何?改善策はある?」
「恋人やパートナーの寝相が悪く、眠れない…」
「寝相が悪く、家族や恋人から嫌がられている…」
「子供の寝相が悪くて、寝冷えや風邪が心配…」
本記事では上記の疑問やお悩みにお応えします。
寝相が悪いとパートナーや恋人に嫌がられる場合がありますし、原因がわからないとモヤモヤするでしょう。
また恋人やパートナーの寝相が悪い場合、相手のことが気になって熟睡できないケースもあります。
これから、寝相の原因と改善策について詳しく解説するので、参考にしてください。
寝相の悪さと睡眠には関係性アリ
寝相の悪さと睡眠には関係 があります。
寝相がいいから良い睡眠を取れているとは、一概には言い切れません。
また、寝相が悪いから睡眠の質が悪いとも言い切れません。
寝相が良く見えても、単に寝返りを打ちづらいだけかもしれないため。
マットレスが柔らかすぎたり低反発のものだったりする場合、腰が深く沈みこみやすいため、姿勢が悪くなりやすいです。
腰が深く沈み込むと、寝返りをしづらくなって寝返りの回数が減りがち。
つまり寝返りの回数が減ることで、周りからは寝相がいいと見える場合もあります。
しかし寝返りの回数が減るのは、いい睡眠を取るためによくありません。
寝返りには、睡眠中の体をサポートする重要な役割があるからです。
・体温の調節
・布団内の温度、湿度調節
・筋肉をストレッチし、コリをほぐす
寝返りの回数が少ない場合、上記のような効果を得にくくなるでしょう。
すると、睡眠の質が低下したり寝起きに体の痛みを感じたりする場合があります。
つまり寝相がいいからといって、睡眠の質がいいとは限りません。
寝相が悪い原因
人によって、寝相の良し悪しは大きく変わります。
また、一般に大人に比べて子供の方が寝相が悪いといわれます。
寝相の悪い人って、何が他の人と違うのか気になりますよね。
ここから大人と子供に分けて、寝相が悪い原因について詳しく解説します。
大人の場合
寝相が悪い原因は以下の2点。
・不適切な睡眠環境
・病気
不適切な睡眠環境
ふとんの中の温度と湿度
布団の中の温度や湿度が湿度が高すぎる 場合、寝相が悪くなる可能性があります。
心地よく寝られる温度や湿度にしようと、自然と寝返りの回数が増えてしまうからです。
寝返りは、無意識に(ノンレム睡眠の時)行われることが多いといわれます。
つまり寝返りによって、体は寝ている時の温度や湿度を調節してくれています。
特に寝苦しい日の夜、寝相が悪くなるのを経験したことがある人もいるでしょう。
体に合わないマットレス
体に合わないマットレスで寝ている と、寝相が悪くなる場合があります。
なぜならマットレスが体に合わないと体に負担がかかりやすくなり、結果として寝返りが増えるため。
例えば、体重の軽い人が硬すぎるマットレスで寝る場合、肩や腰にかかる負担が大きくなりやすいです。
すると同じ体制で長時間寝続けにくいため、寝返りの回数が普通の人と比べて多くなってしまうでしょう。
朝起きた時に、体の痛みを感じたりよく寝た感じがしなかったりする場合、マットレスを見直すのも効果的です。
病気
大人で寝相があまりに悪い場合、以下の病気の可能性があります。
・睡眠時無呼吸症候群
・レム睡眠行動障害
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう病気のこと。
空気の通り道である気道に、空気がスムーズに通らなくなることが原因になるケースが多いです。
具体的な症状は以下の通り。
・日中の強い眠気
・起きた時の頭痛
・いびき
・睡眠の質の低下
日中強い眠気を感じる場合があり、交通事故の原因になったり仕事中に居眠りをしてしまったりすることがあります。
よって寝ている間だけでなく、日常生活にも大きな影響を与えてしまうでしょう。
睡眠時無呼吸症候群になりやすい人は以下の通りです。
・体重の重い人
・首が太く短い人
・アゴが小さい人
上記の人の共通点は、気道が狭くなりがちなところです。
すぐにできる対策が下記の3点。
・横向きで寝る
・禁酒
・禁煙
上記のいずれかによって、症状が緩和する可能性があります。
しかし根本的な治療ではないため医療機関に相談するのが適切。
レム睡眠行動障害
レム睡眠行動障害とは、寝ているにもかかわらず夢の中と同じ行動をしてしまうことです。
夢を見ているときは通常であれば全身の力が抜けますが、なんらかの理由によって力が抜けないため。
レム睡眠行動障害はだいたい50歳から発症するケースが多いといわれます。
原因は以下の通り。
・日中に不安になったり不快になる出来事があった
・風邪や発熱
・頭部の外傷
・睡眠不足
・抗うつ薬の内服
・アルコールの摂取
上記のように、さまざまな出来事が原因で発症することがわかります。
よって、レム睡眠行動障害を予防するには健康的な生活をして、適度な運動や良質な睡眠をとるといいでしょう。
レム睡眠行動障害の症状は、具体的に以下の2点。
・激しい動きをする
・大声を出す
上記のように激しい動きをして、一緒に寝ている人にケガをさせてしまったり、大声を出して驚かせてしまう場合があります。
特に激しい動きをする場合、相手の腕や足が体に当たってケガをする可能性があります。
すると、相手に対して不快な気持ちを持つ場合があるでしょう。
しかし病気の場合、寝相が悪いことが原因ではないため相手を責めない方がいいです。
もし、10分以上たっても行動が収まらない場合、以下の行動が効果的です。
・電気をつける
・目覚ましを鳴らす
上記のように、なるべく相手が自然に目を覚ますようにしてあげるといいでしょう。
子供の場合
子供の寝相が悪い原因として、以下の2点があります。
・ノンレム睡眠の時間と回数
・体をコントロールする機能の未発達
ノンレム睡眠の時間と回数
子供の場合、大人と比べてノンレム睡眠の時間の長さと回数が多いことにより、寝相が悪くなりがちです。
人が寝返りを打つタイミングは以下の2つ。
・ノンレム睡眠の時
・レム睡眠の終わる時
ノンレム睡眠とは深い睡眠に入っている状態であり、約70分から80分続きます。
一方レム睡眠とは、眠りの浅い状態で約10分から20分継続。
ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返しながら、私たちは毎晩眠っています。
よって大人の睡眠のサイクルは約90分です。
しかし、子供の睡眠サイクルは40分から60分くらいといわれているので、大人と比較するとかなり短いのが特徴。
子供の寝返りが多くなりやすい原因は以下の2点。
・ノンレム睡眠時間が長い
・レム睡眠からノンレム睡眠に切り替わる回数が多い
よって性格などに関係なく、子供は寝返りしやすいものだとわかります。
体をコントロールする機能の未発達
子供は寝返りが大きくなりやすく、寝相が悪いと思われがちです。
原因は、運動野といわれる脳の「体の姿勢をコントロールする部分」がまだ発達していないため。
大人の場合、運動野が発達しているため、寝ている時に大きく姿勢が乱れるケースは少ないです。
もし眠ったままでベッドから落ちそうになっても、体がサポートしてくれる場合が多いです。
しかし子供の場合、運動野が発達しておらず、ベッドから落ちたり反対向きになって寝ているケースも。
程度問題はありますが、基本的には子供本人の問題ではないので心配しなくても大丈夫です。
寝相の改善方法
寝相が悪い原因として、一つに寝ているときの環境があります。
環境を整えると、寝相が改善する場合も。具体的な方法をこれから紹介します。
寝やすい環境づくり
寝室の環境を今一度見直してみましょう。
寝ている時に、暑かったりジメジメすることはないでしょうか。
前述で紹介したように、体は無意識のうちに寝返りを繰り返して、温度や湿度をコントロールしてくれています。
不快な環境で寝ると体が反応し、寝相の悪さにつながる場合も。
よって、なるべく心地いい環境にしてあげることで、必要以上に寝返りをしなくても良くなります。
マットレスの見直し
体に合うマットレスにすると、寝相が良くなる場合も。
体に合うマットレスとは「寝返りがしやすく、腰や肩に負担がかからないもの」です。
硬すぎるマットレスや体圧分散してくれないマットレスで寝る場合、寝返りの回数が増えがちです。
腰や肩にかかる負荷が大きく、寝返りをして血流をよくしようと体が動くためだからです。
よって体に合うマットレスで寝ると、寝返りの回数は必要な数だけにすることができます。
もしマットレスを買い替えるときは、以下の点に注意するといいでしょう。
・腰や肩の圧力を分散してくれているか
・力を入れずに寝返りできるか
寝相が悪い恋人や家族への対策方法
恋人や家族と同じベッドで眠っていて、相手の寝相が悪い場合は、シングルの掛け布団を2枚使うといいです。
相手の手足が大きく動いたり体が動いたりしても、布団でガードできるからです。
寝相が悪い相手と寝る最大の悩みは、落ち着いて寝られないことでしょう。
寝ている間に相手からパンチされたり、蹴られたりする場合があります。
無意識の行動であるため相手を責めにくいし、すぐに改善することも難しい場合があるでしょう。
別々に寝る方法もありますが、できれば家族や恋人と一緒に寝たいという人も多いでしょう。
布団を2枚使うと、 ある程度相手の動きを防ぐことができて効果的です。
ただし、あまりにひどい場合、病気の可能性がありますから医療機関の受診を検討してくださいね。
寝相でわかる相手の性格
深く眠っているとき、人は無意識の状態です。
意識していないからこそ、その人の深層心理が現れるといわれます。
アメリカの精神分析医の研究によって、性格と寝相の関係について解明されました。
研究結果をもとに、寝相別にわかる相手の性格について解説します。
大きく分けると、以下の4点です。
・仰向け
・反胎児型
・胎児型
・うつ伏せ
仰向け
仰向けで寝る人は、自信家で不安を感じにくく、個性的で注目されやすいタイプ。
また愛嬌があるので多くの人から愛されやすく、自分から与えるのが好きな傾向があります。
研究によると、俳優が一例として挙げられています。
現代で言うと、YouTuberやインフルエンサーも該当するでしょう。
反胎児型
反胎児型とは、少し膝を曲げた状態で横を向き、やや体を丸くした体勢のことです。
多くの人に該当しがちな体勢であり、常識があって周りに合わせて柔軟に生きられるのが特徴。
ストレスを抱えずうまく受け流すことができるため、どんな状況でもやっていける能力があります。
努力を継続できる粘り強さを持ち合わせているため、長い目で見て成功するタイプだと言えるでしょう。
胎児型
胎児型とは、赤ちゃんのように横を向いて体を大きく丸くした体勢のこと。
内向的な性格であり、不安や心配な気持ちになりやすいのが特徴。
また、自我が強く怒りっぽいともいわれます。
しかし、誰も気づかないような些細な変化に気づいたり、リスクを考えたりすることで、人の役に立てます。
うつ伏せ
うつ伏せの姿勢で寝る人は一般に少ないといわれ、特徴は以下の通り。
・計画通りに進めたがる
・自己中心的
・人一倍努力する
計画通りに進めたがるため、他の人が遅れると焦りがちなところがあります。
また、自己中心的な面も持ち合わせているため、自分だけで行動する方が能力を発揮できる場合があるでしょう。
思い通りにならないと人一倍努力する負けん気を持っているため、逆境にも強いと言えます。
まとめ
寝相が悪い原因と改善策について紹介してきました。
寝相が悪くなる原因として、睡眠環境や病気があります。
寝室の温度やマットレスが体に合わないと、寝相が悪くなる可能性があります。
また、睡眠に関する病気によって寝相が悪くなるケースも。
子供の場合、体の機能が発達していないため寝相が悪くなりやすいです。
寝相を改善する方法として、寝室の環境を整えたり、マットレスを見直すと効果的です。
寝相が悪くなるのは、寝ている環境による場合があるので、一度見直してみるといいでしょう。
また病気の可能性もあるため、程度によっては医療機関で相談する方がいいです。
寝相の悩みが解決できることを祈ります。