「ストレートネックで、朝起きたら肩が痛い…」
「ストレートネックにはタオル枕がいいと聞くけど、効果ある?」
「タオル枕のメリットとデメリットって何?」
「ストレートネックを対策する方法ってある?」
本記事ではこれらのお悩みにお答えします。
ストレートネックは現代病とも言われるので、痛みで悩んでいる人もいるでしょう。
ストレートネックを放置すると、さまざまな病気の原因になりますから早く治療したいですよね。
そこで、ここからストレートネックの対策やタオル枕のメリットとデメリットなどをお伝えするので、参考にしてくださいね。
ストレートネックとは
ストレートネックは、現代人の多くの人がなる可能性のある病気です。
ストレートネックの原因を知れば、対策をとることが可能。
ここから、詳しく紹介します。
症状
ストレートネックとは、首の骨が真っ直ぐの状態になることによって、首の筋肉に大きな負担がかかっている状態のこと。
本来首の骨は、自然なカーブを描いています。
なぜなら、体重の約10%もの重さがあるといわれる頭 を支えるため。
首の骨がカーブを描くことによって、筋肉に掛かる負荷を分散させることができるので、無理なく頭を支えることができます。
しかし、首の骨が真っ直ぐになると、頭が前に突き出たような姿勢になるので首にかかる負荷が増大。
また、首だけでなく肩や腰にまで負担がかかる場合もあり、ひどくなると頭痛や手足のしびれ、自律神経失調症の原因になるケースも。
原因
ストレートネックの主な原因は、スマホやパソコンを長時間見ることと、体に合わない枕の2点。
ここから、具体的に紹介します。
①スマホやパソコン
スマホやパソコンを長時間見ていると、ストレートネックの原因になります。
なぜなら、うつむくような姿勢になる人が多く、首にかなりの負担 がかかるため。
特にスマホを見るときに、うつむくような姿勢になる人は多いでしょう。
歩きスマホが問題になっていますが、うつむき加減になると視野が狭くなるだけでなく、健康上も悪影響。
スマホを見るときに下を向くような姿勢をとると、首にムリがかかる場所で固定されがちです。
一般的に、スマホを操作しているときの人の頭の角度は、20度から60度になる人が多いといわれます。
もし頭が30度傾くと、首に掛かる負荷は約18kg。
そして、60度傾くと27kgに達するといわれ、首にかなりの負荷がかかることがわかります。
無意識のうちに、首にかなりの負荷をかけている可能性があるので注意してくださいね。
②合わない枕
枕が合わないとストレートネックの原因になります。
なぜなら、枕が合わないと寝てる間に首を支えることができず、首の筋肉に負荷がかかりやすくなるため。
もし枕が高すぎると、首が変な角度で長時間圧迫されるので、ストレートネックの原因になる場合があります。
また枕が低すぎる場合も首をしっかりと支えられないため、首の筋肉に負担がかかりやすく、ストレートネックになるケースも。
チェック方法
最も有効な方法は、病院で検査を受けることです。
しかし、自分でカンタンにチェックする方法があるので、下記で紹介します。
1、リラックスしていつもどおりの姿勢で立つ
2、壁にかかと、お尻、肩甲骨の順番につける
3、真っ直ぐ前を向いたときに、自然と後頭部が壁につくかチェック
もし壁に後頭部がつかない場合、ストレートネックの可能性があります。
また、下記のチェックリストで確認することも可能。
・スマホやパソコンを操作する時間が長い
・首を後ろに回しにくい
・首を前や横に動かすと痛みを感じやすい
・猫背になりがち
・肩がこっている
上記項目に当てはまっている人はストレートネックの可能性が高いです。
もし症状がなかなか改善しない場合、専門機関を受診することも検討してくださいね。
ストレートネック対策でタオル枕利用
ストレートネックの人がタオル枕を使うと、症状が緩和する場合があります。
ただし、タオル枕にはメリットがある一方で、デメリットもあります。
タオル枕のメリットとデメリットを知った上で、使うかどうかを判断するといいでしょう。
メリット
タオル枕のメリットは下記の通り。
・高さ調節がカンタン
・丸洗いできて清潔
・旅先でも利用可能
①高さ調節がカンタン
タオル枕のメリットは、高さ調節をラクにできるところ。
タオルでできているので、もし寝てるときに枕が高かったり低かったりしても、すぐに調節できます。
仰向けになって寝るときに、首の隙間を埋めて理想の姿勢をキープするのが枕の役割。
いい姿勢で寝られれば、首や肩などにかかる体圧をうまく分散して、ラクに寝ることができます。
よって、ストレートネックを予防したり、いい睡眠をとったりするためにも枕の高さを調節できるのは効果的です。
②丸洗いできて清潔
タオル枕のメリットの一つは、丸洗いできる点。
なぜなら、丸洗いできると衛生的に使えるためです。
人は一晩で、コップ一杯分の汗をかくと言われるので、マットレスや枕には湿気がこもりがち。
枕にはカバーをしているから大丈夫だという人もいるかも知れませんが、汗の量が多いと枕に直接しみ込む場合があります。
すると、ダニやカビの発生する原因となり、健康上よくありません。
タオル枕ならこまめに洗濯できますから衛生的です。
また、洗濯や乾燥の手間も枕ほどはかかりませんから、忙しいビジネスマンや主婦の方は助かるでしょう。
③旅先でも利用可能
タオル枕は、旅先でもカンタンに作れるのがメリット。
旅先のホテルでは、夜あまり眠れなくて困っているという人もいるでしょう。
原因の一つに、いつもと違う枕を使っている ことがあげられます。
いつも使っている枕に比べて高すぎたり低すぎたりすると、体に合わないので、寝起きの体調不良やストレートネックを悪化させる可能性があります。
しかし、ホテルにあるタオルを使って自分にあう枕を作れれば、旅先でも安心して寝られるでしょう。
デメリット
タオル枕のデメリットは下記の通り。
・肌触りが悪い
・形が崩れやすい
・作る手間が発生
①肌触りが悪い
タオル枕のデメリットは、肌触りが悪くなりやすい点。
もしごわごわしたタオルを使うと、寝ているときに肌触りが気になってしまい、よく寝られない可能性があります。
とくに敏感な人にとって は、睡眠の質に与える影響は大きいでしょう。
よって、タオル枕を作るときはなるべくふわっとしたタオルを使うと効果的です。
②形が崩れやすい
タオル枕は、寝てる間に形が崩れやすい点がデメリット。
なぜなら、タオル枕はタオルを巻いて作られているためです。
寝てる間に寝返りを繰り返すと、少しずつタオルの形が変わってしまう 場合があります。
すると、寝起きの体の不調につながるでしょう。
タオル枕を固定するためには、ヘアゴムなどを使うと効果的です。
③作る手間が発生
タオル枕のデメリットは、作るのに手間がかかる点。
なぜなら、タオルを巻くだけですが、高さや硬さの微調整が必要になるため。
タオルによっても生地が違うため、自分にあう枕にするには自分で調節する手間はどうしても発生 するでしょう。
よって、特に面倒くさがりの人や忙しい人にとっては、向いていない可能性が高いです。
タオル枕の作り方
タオル枕をつくるには、自宅にあるバスタオルを使えばいいのでとても便利。
ここからタオル枕の具体的な作り方を紹介します。
タオル枕を作るのに必要なのは3ステップ。
1、一般的な大きさのバスタオルを用意
2、3つ折りか4つ折りにする
3、くるくると丸め、ちょっと生地を余らせる
そして、タオルを丸めた部分に首、生地を余らせた部分に後頭部を乗せて寝心地を確かめましょう。
タオル枕を調整するポイントは以下の2点。
1、顔の角度が5度下に向いているか
2、横向きになったときに、首から背骨にかけて真っ直ぐになっているか
まず、顔の角度をチェックしましょう。
仰向けになって寝たときに、真上をみるのではなく、ほんの少し足元側を見るような姿勢になっていればOK。
理想的な角度は5度 だと言われますが、個人差があるので、丁度いい角度を探してみるといいでしょう。
どの角度なら最もラクに呼吸が楽にできるか、寝返りをしやすいかなども確かめると賢明。
ただし、枕が高すぎると、首の神経を圧迫させてストレートネックを悪化させてしまう可能性があります。
また、低すぎる枕でも寝てる間に首の筋肉をサポートできないため、首を痛める原因になります。
次に、横向きになって寝てみましょう。
首から背中にかけての骨の位置がマットレスと平行になっていれば、理想的な枕の高さです。
一般的に、横向きで寝るときは仰向けに寝ているときよりも、枕を2cmくらい高くすると体に合うと言われます。
よって寝返りを打ったとき用に、タオル枕の両サイドに折りたたんだタオルを置くのも効果的。
タオル枕以外のストレートネック対策
ストレートネック対策のポイントは、首周りや肩の筋肉に負担をかけないことです。
なので、首周りや肩の筋肉をほぐすことや、筋肉に負荷がかからないように姿勢を良くすると効果的。
具体的な方法は下記の通りです。
・ストレッチ
・スマホ見るときの姿勢改善
・長時間デスクワークをやり続けない
ストレッチ
ストレッチを習慣化すると、ストレートネック対策になります。
具体的には、首周りや肩の筋肉を中心にストレッチ するといいでしょう。
①首を前後に動かすストレッチ
1、頭をゆっくり動かし下を向く
2、頭をゆっくり動かし上を向く
3、上記を10セット
②首を左右に動かすストレッチ
1、真っ直ぐ前を向いてリラックスする
2、前を向いたまま頭を右に倒す
3、前を向いたまま頭を左に倒す
4、上記を10セット
①、②もポイントはリラックスして肩の力を抜くことと、無理してやらないことです。
なぜなら首には血管や神経がたくさん通っており、無理にやると神経を痛めて症状を悪化させる可能性があるため。
スマホ見るときの姿勢改善
スマホを見るときの姿勢をよくすれば、ストレートネック対策に効果的です。
ポイントは、スマホを見るときの位置。
なるべくスマホの位置を目の高さと同じにする だけで、姿勢が悪くなりにくくなります。
習慣によって、無意識のうちに悪い姿勢になっている人もいるでしょう。
なので、なれるまでは意識してスマホの位置を高くするといいですね。
特に、寝ながらスマホを見ると姿勢が悪くなりがちなので、姿勢が良くなるまではやめておいたほうが賢明です。
長時間デスクワークをやり続けない
長時間のデスクワークをやり続けないようにすると、ストレートネック対策になります。
特に、オフィスでいつもパソコン作業をする人にとって効果的。
仕事が忙しかったり焦ったりしていると、休憩するのを疎かにしてしまう人もいるでしょう。
そして、休まずに同じ姿勢で作業を続けると、首や肩の筋肉に負担がかかりやすくなります。
するとストレートネックの原因になるだけでなく、肩こりや集中力の低下などを引き起こす場合もあります。
なので、できれば1時間に一回くらいは座りながらストレッチをしたり立ち上がったりできるといいですね。
いい気分転換にもなるので、仕事の生産性も上がるでしょう。
ただし、休憩しにくい人もいるでしょうから、その場合は下記の方法が効果的。
・画面と顔の距離を40センチ以上離す
・画面の位置は水平よりやや下にする
・肘の角度が垂直になるように座る
上記のように、デスクワークをするとき、なるべく良い姿勢でできるように環境を整えるといいでしょう。
まとめ
ステレートネックの症状やタオル枕のメリット、デメリットについて解説してきました。
ストレートネックは現代病ともいわれ、多くの日本人が悩んでいます。
長時間のスマホやパソコン作業、合わない枕などが原因。
ストレートネックにはタオル枕が有効 です。
タオル枕は高さ調節がしやすい反面、形が崩れやすかったり、形を作る手間が発生したりするデメリットもあります。
タオル枕はバスタオルでカンタンに作れますので、一度試してみるといいでしょう。
ストレートネック対策として、スマホやパソコンを見るときの姿勢を良くしたりストレッチをして筋肉をほぐすと効果的です。
ストレートネックの悩みが少しでもなくなることを祈ります。