布団には、たくさんの種類とサイズがあります。
お使いの布団のサイズが現状のままで適しているのか、はたまたダブルサイズを使った方が良いのか判断は難しいもの。
「ダブルサイズの布団購入を検討している」
「布団のサイズについて知りたい」
「ダブルサイズの布団に向いているか気になる」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
当記事では、布団の種類からダブルサイズの布団の大きさや使うべき人のタイプまで詳しく解説しています。
布団選びに関するお悩みを解決したいという方は、ご覧になって損はありません。
記事を一読いただければ、布団サイズに詳しくなることはもちろん、布団購入で失敗する確率を極限まで減らすことができるようになるでしょう。
布団の種類
布団の種類には掛布団と敷布団があります。
掛布団は、寝ているときに寒さなどから体を保護するために掛けるもの。
敷布団は、床の硬さから体を守るためにクッションとして機能したり、掛布団と同じく保温効果も担っています。
布団の素材については、主に羽毛、羊毛、化繊、キャメルなどがあり素材ごとに違った特徴があります。
掛布団と敷布団のサイズは一般的には、敷布団に対して掛布団のほうが大きい傾向にあります。
布団のサイズ
掛布団と敷布団の詳しいサイズを紹介します。
どちらも縦幅は約210cm。
基本的には幅に違いがあり、掛布団は敷布団よりも大きめの仕様となっています。
布団のサイズ規格は正式に定められたJIS規格というもの。
しかし、販売されている布団の多くのサイズ規格は下の一覧表に記載した寸法での表記がされています。
一般的に目にすることが多い方のサイズですのでご安心ください。
掛布団(幅) | 敷布団(幅) | |
シングル | 約150cm | 約100cm |
セミダブル | 約170cm | 約120cm |
ダブル | 約190cm | 約140cm |
ワイドダブル | 約200cm | 約150cm |
クイーン | 約210cm | 約160cm |
キング | 約230cm | 約170cm |
サイズ規格の一覧表をご覧になって分かるとおり、掛布団の方が敷布団よりも約50cm大きく設計されています。
1人での使用では問題ないですが2人以上の使用になると、枚数や幅の広さで組み合わせに注意が必要になってきます。
使用人数や寝る人の癖や体格など、選んだ組み合わせがお使いのシーンに合っているのかをしっかりと見極めて購入するようにしましょう。
マットレス用の布団サイズ
先ほどまでは、直置き用の布団サイズについて解説しました。
しかし、直置き用の布団にサイズの種類があるようにマットレス用の布団にもサイズの種類があります。
マットレス用の布団サイズは、そのままマットレスのサイズと捉えていただいてかまいません。
ご家庭でのお部屋に取り入れる際の参考にしてみてください。
マットレス用の布団サイズは主に、以下の8つに分類することができます。
- セミシングル
- シングル
- ワイドシングル
- セミダブル
- ダブル
- ワイドダブル
- クイーン
- キング
それぞれのサイズ規格と特徴について一覧表にして紹介します。
サイズ(幅) | 特徴 | |
セミシングル | 約85cm | ・略式:「SS」
・シングルよりも幅が狭い ・子供、細身の女性に向いている ・狭い部屋でも使用できる ・体格が大きい人には不向き |
シングル | 約97cm | ・略式:「S」
・布団サイズの中で一番メジャーなサイズ ・主に1人で寝るのに使用 ・パッドやシーツがたくさんあるため合わせやすい |
ワイドシングル | 約110cm | ・略式:「WS」
・シングルよりも余裕あり ・国内ではあまり出回っていない ・販売メーカーが少ないため入手困難 |
セミダブル | 約122cm | ・略式:「M」
・1人で寝るとストレスなく寝れる ・ホテルのベッドとして使用されている場合が多い ・寝返りが多い人に向いている |
ダブル | 約140cm | ・略式:「D」
・1人で寝るには申し分ない ・2人で寝るには体格の考慮が必要 ・大柄の人の使用には不向き |
ワイドダブル | 約154cm | ・略式:「WD」
・ダブルで狭いと感じる人に向いている ・部屋が狭いが2人で使用したい場合に最適 ・多少大柄な人でも使用可能 |
クイーン | 約170cm | ・略式:「Q」
・大柄な2人でもストレスなく使用可能 ・設置するのにある程度の広さが必要 ・高級ホテルなどで採用されている |
キング | 約194cm | ・略式:「K」
・体格によっては3人で使用可能 ・使用するのにかなりのスペースを要する ・一般家庭では取り入れ困難 |
サイズの比較
一覧表で見ても、ダブルサイズがどのようなサイズかよく分からないという方のために、ダブルサイズに近いシングル、セミダブル、ダブルの3つの特徴を比較してみました。
また、比較する各サイズと部屋との関係も合わせて解説しています。
シングルサイズ
シングルサイズは、1番メジャーなサイズになります。
女性や子供向けとしては十分な広さを感じられるでしょう。
その反面、大柄な男性や寝返りが多い方には狭く感じられることも。
シングルが狭く感じているようなら、セミダブル以上のサイズへの買い替えを検討してみるのもいいかもしれません。
4.5畳 | ・使用はシングル以下のサイズが最適
・壁に沿わせて置くことで部屋を広く見せる効果 ・部屋の角に置いても上下どちらかに約50cmのスペースが確保できる |
6畳 | ・1人暮らしを想定、シングルサイズとの相性が良い
・シングルを使用しても他の家具を置く余裕あり ・部屋の広さと睡眠スペースの使い分けが可能 |
セミダブルサイズ
シングルと比較して、横の幅が若干大きいため余裕が感じられるでしょう。
シングルサイズを狭く感じていたり、体格が大きい、寝返りが多いなどのお悩みを抱えている方は、セミダブルを使用してみるのをおすすめします。
気を付けないといけないのは、サイズ名にダブルという名前がついてはいるものの、2人用としては狭く感じてしまう点があげられます。
セミダブルサイズの購入を検討する場合は、あくまでも1人用としての使用を想定すると良いでしょう。
6畳 | ・セミダブルを使用しても他の家具との併用が可能
・縦、横どちらも好みに合わせて設置できる |
8畳 | ・6畳と比べて余裕を持っての設置が可能
・セミダブルに最適な広さ |
ダブルサイズ
2人で使用することを想定して設計。
2人での使用サイズとしては1番コンパクトに位置付けられているサイズ。
大柄な人や寝相が悪い人の使用は狭く感じる可能性が高いでしょう。
体が大きい人や寝返りが多い人が1人で使用するには申し分ありません。
2人でも、くっついて寝たいという方には向いています。
ダブルサイズを使用する部屋のサイズは6畳には狭すぎるため、8畳と10畳を想定すると良いでしょう。
8畳 | ・セミダブルの方が余裕があるが使用可能
・テレビや机との併用もできる |
10畳 | ・ダブルに最適な広さ
・ソファなどの家具と合わせても広々と使える |
ダブルサイズを使うべき人
ダブルサイズを使うべき人について見ていきましょう。
ダブルサイズに適しているとされる人は以下の4パターンです。
- 体格が大きく寝相が悪い人
- パートナーと寝たい人
- 子供と寝たい人
- 動物と寝たい人
1つずつ解説していきます。
体格が大きく寝相が悪い人
体格が大きくて、よく寝返りを打ってしまうという人は広さに余裕のあるダブルサイズの布団が向いているといえるでしょう。
こんな人が我慢してシングルやセミダブルを使い続けていると、狭く感じてストレスに感じることが多くなります。
2人での使用ではありませんが、体格が大きくて寝相が気になっているという人はダブルサイズの使用をおすすめします。
パートナーと寝たい人
新婚さんや仲の良いカップルには密着して寝ることができるダブルサイズは向いています。
2人用のサイズ規格において最も小さい部類のダブルサイズ。
2人で使用するには密着して寝ることを求めている新婚さんやカップルには持ってこいといえるでしょう。
ただし、パートナーの体格が大きかったり寝相が悪いといった場合は、一回り大き目のサイズを検討するのも良いかもしれません。
子供と寝たい人
小さい子供と寝る場合にもダブルサイズは最適です。
大きな大人2人で使用するよりも、ゆったりと余裕を持って寝ることができるでしょう。
子供と寝る場合は、多少、子供の寝返りが多かったとしても狭く感じるといったことはありません。
余裕を持ってダブルサイズを使用できるので、子供と寝ることを想定している方にはおすすめです。
動物と寝たい人
室内で飼っているペットと寝たいという人にも、ダブルサイズをおすすめします。
シングルやセミダブルでペットと寝ると、無意識に寝返りをうつのが気になってしまうもの。
ある程度の広さが確保されているダブルサイズなら、ペットと一緒に寝ても寝返りをうつのに不安を覚えることはなくなるでしょう。
ダブルサイズは飼い主もペットもどちらもストレスなく熟睡できる広さといえます。
掛布団の選び方
ダブルサイズの布団について紹介してきましたが、布団を選んだあとに重要になってくるのは掛布団。
布団の購入をダブルサイズと決めたのに、掛布団の選び方を間違ってしまっては本末転倒です。
布団の購入でダブルサイズを使うシーンでは設計されている想定どおり、2人での使用が多くなるもの。
そのときに選ぶべき掛布団のサイズはシングルサイズの2枚使用か、ダブルサイズの1枚使用になってくるでしょう。
掛布団で1枚を使う場合と2枚使う場合のそれぞれの特徴をおさえることは大切です。
ダブルサイズの布団を使用する際における掛布団の選び方のコツについて理解できるようになるからです。
掛布団を選ぶ際のポイントとなる以下の2つのシーンについて紹介します。
- 掛布団シングル2枚使用
- 掛布団ダブル1枚使用
掛布団シングル2枚使用
掛布団を2枚使うと、パートナーの動きに干渉されないため夜中に起きる確率が下がります。
これによって睡眠の質が向上。
パートナーの寝相が気になってしまい、夜中に何度も起こされて睡眠の質が低下している場合はしっかりとした効果が期待できるでしょう。
気がかりな点としては布団の枚数が増えることにより、お手入れの手間が若干増える点。
お手入れが多少増えてもパートナーの干渉を受けずに睡眠の質を高めたいという場合は、シングルサイズの2枚使用がおすすめです。
掛布団ダブル1枚使用
冬場など寒いときは掛布団ダブル1枚使用の出番です。
掛布団の保温性だけでなく、パートナーと肌を合わせることで体温の温かさも得られるからです。
自分に冷え性などの悩みがあっても、パートナーの体温で布団内部は自然と温かくなるでしょう。
掛布団を別々に使用するときよりも、布団内部が格段に温かくなる効果が期待できます。
また、お手入れ面においても掛布団を2枚使用するときの半分で済むというメリットも。
シングルサイズ2枚の掛布団を手入れするのが煩わしいと感じる方には、ダブルサイズ1枚の使用は向いているといえるでしょう。
ダブルサイズ敷布団の使用範囲
ダブルサイズの敷布団のサイズや使うシーンが分かると、次に気になるのがベッドフレームで使用できるのかどうかです。
ダブルサイズの敷布団はベッドフレームに使用できるのでしょうか。
結論として、ダブルサイズの敷布団をベッドフレームに直置きするのは推奨できません。
なぜならダブルサイズに限らなくても敷布団自体が、床に置いて使用することを想定して設計されているからです。
マットレスとの併用なら良いのかというとそうとも言い切れません。
無理にベッドフレーム上で直置きしたりマットレスと併用して敷布団を使用すると、体に想定外の負担がかかることも。
背中や首が痛くなったり、慢性的な腰痛へつながる可能性も否定できません。
敷布団を使う場合は、生産時に想定された正しい状況に合わせて使用すると良いでしょう。
どうしてもベッドフレームを活用して寝たいという場合は、マットレスのみの使用をおすすめします。
まとめ
ここまでダブルサイズの布団のサイズの特徴や使うべき人について解説してきました。
ダブルサイズの布団は、ある程度の広さが確保されたサイズ規格です。
1人でも2人でも幅広いシーンで使いまわすことができるサイズともいえるでしょう。
すなわち、ダブルサイズの布団購入に悩んでいるときは購入しても失敗のリスクは低いということ。
ダブルサイズが自分に合っていると感じるときは、合っている可能性が高いです。
使用シーンに沿った使い方は必要になりますが、設置する部屋の広さや人数、使用用途など各ポイントさえしっかり押さえておけば、取り入れても損はありません。
購入を長い間悩んでしまったときは、積極的に取り入れてみましょう。
この記事が、皆様の睡眠ライフを向上させるきっかけになっていただければ幸いです。