睡眠ノウハウ

ベッドのボックスシーツの選び方とは?キレイに取り付けるコツ

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ベッドに使うシーツは何を選んでいますか。

マットレスに使うなら、ボックスシーツが使いやすくておすすめです。

この記事では

  • ボックスシーツとシーツの種類
  • ボックスシーツのメリット
  • ボックスシーツの選び方や取り付け方
  • シーツのお手入れ方法

こういったことを中心に、くわしく解説しています。

ボックスシーツについて知りたい、どの商品を選べばいいのか迷っている、そんなあなたはぜひこの記事をしっかり読んで、理想のボックスシーツと快適な睡眠環境を手に入れてくださいね。

この記事の監修者
睡眠健康指導士、建築物環境衛生管理技術者
佐々木崇志
東北大学大学院薬学研究科修了。修士(薬科学)、建築物環境衛生管理技術者。 修了後は臨床研修指定病院で医局秘書や学生担当として全国の医療を志す学生や医療従事者と携る。勤務していく中で睡眠に関する訴えが医療従事者にも多い事に気づき、自身も医療従事者や患者の助けにならないかと考えるようになり個人で活動を始める。現在は東北を活動の拠点として睡眠(体内時計・時計遺伝子)の研究の経験、資格の知識を生かしながら睡眠啓蒙活動を行なっている。

ベッドシーツの役割

ふだん何気なく使ってるベッドシーツにはさまざまな役割があります。

  • 清潔感を保てる
  • マットレスを保護できる
  • 吸湿してくれる
  • 心地よい肌触りで快適な睡眠

汚れてもすぐに洗濯できるので、清潔な環境を保てます。

ある程度の寝汗は吸収してくれるので、マットレスの保護にも役立ちますね。

また直接肌に触れるものなので、なめらかな手触り、ぱりっとしたものなど自分の好みに合った肌触りのシーツを選ぶと良いでしょう。

ベッドシーツの種類

ひとことでベッドシーツと言っても、じつはさまざまな種類があります。

あなたのマットレスや好みによって、どのタイプにするのか考えてみてください。

ボックスシーツタイプ

  • 特徴

ボックスシーツとはシーツの底面にゴムが入っており、マットレスの上からくるむようにかぶせて使うシーツのこと。

立体形状なのでマットレスの角や上下にボックスシーツをひっかけて使います。

  • メリット

シーツをマットレスの四隅に固定して装着するので、ベッドメイキングが簡単にできます。

また固定することでずれることが少なく、就寝中でも安心です。

マットレス全体を覆うようにくるむので、マットレスの保護にもなりますね。

  • デメリット

形状がやや複雑なので、洗濯して干すときや畳むときにやりにくさを感じるかもしれません。

また埋め込み式ベッド(マットレスを埋め込むようにして設置するベッド)を使っている場合は、ボックスシーツを装着するときにマットレスを持ち上げなくてはならないので、大きな手間になります。

フラットシーツタイプ

  • 特徴

フラットシーツとは1枚の布状のシーツのこと。

マットレス、敷布団、埋め込み式ベッドなどどんなタイプにも使いやすいのが特徴です。

  • メリット

フラットシーツは単純な作りなので、洗濯しても干しやすいしアイロンや畳むときにも手間がかかりません。

お手入れの面ではメリットが大きいシーツです。

また製造工程が少ない分、お手頃価格な商品が多いです。

  • デメリット

マットレスや敷布団の底面にシーツを埋め込む作業が毎日必要となります。

しっかり固定できていないと就寝中にシーツがずれて、安眠できないこともあります。

毎日のことなので、この埋め込んで固定する作業が手間になる人には向いていません。

フィットシーツタイプ

  • 特徴

フィットシーツとはボックスシーツの敷布団版。

底面にゴムが入っていますが立体構造ではなく、敷布団にかぶせて装着します。

敷布団でなくても薄めのマットレスであればフィットシーツを使えることもあるので、商品表示を確認してみましょう。

  • メリット

底面にゴムが入っているのでずれにくく、装着しやすい点が大きなメリットです。

洗濯するときも手軽に外すことができます。

  • デメリット

ボックスシーツと同じく、畳んだり乾かしたりするときに少し手間と感じるかもしれません。

ボックスシーツのメリット

それぞれのシーツについてわかったところで、ここからボックスシーツについてもう少しくわしく解説します。

とくにボックスシーツがフラットシーツとくらべてどういいのかという点はこちら。

  • 商品の種類やサイズが豊富で手に入れやすい
  • ベッドメイキングが簡単できれいにできる
  • マットレスを持ち上げなくてもよい

フラットシーツよりも装着が簡単で使いやすいので、今やボックスシーツが主流となっています。

種類やサイズも豊富に揃っていますし、どこでも簡単に手に入れることができます。

また毎日のベッドメイキングが簡単だけでなく、就寝中もずれることが少ないことも大きなメリットですね。

フラットシーツを長年使っているという人も、いちどボックスシーツを試してみてはどうでしょうか。

ボックスシーツの選び方

では実際にボックスシーツを購入するにあたって、選び方を紹介します。

立体に作られているシーツなので、とくにサイズには気を付けましょう。

マットレスのサイズを測る

ボックスシーツとひとことで言っても、そのサイズはさまざまです。

お持ちのマットレスによってサイズを決めなくてはいけません。

ですのでまずはマットレスのサイズを測りましょう。

  • マットレスの巾
  • マットレスの丈
  • マットレスの厚さ

この3か所を測ります。

巾と丈(横と縦)のサイズは特に問題はないかと思いますが、厚さを測る時は少しポイントがあります。

マットレスの厚さを測るときの注意点

マットレスの上にベッドパッドやマットレスパッドを使っている場合。

マットレスの厚さを測る時には、それらのパッドを含めて計測しましょう。

ボックスシーツを選ぶときに、このマットレスの厚さはとくに重要です。

なぜなら一般的に販売されている多くの標準的なボックスシーツは、ベッドマットレスの厚みが15cm〜20cm程度を基準に作られています。

それに対してベッドマットレスの厚みは、薄型マットの8cm程度から厚型マットの40cmていどまで多数。

合わない厚さのボックスシーツを選んでしまうと、寝ているあいだにずれたりめくれたりの原因になります。

注意点をしっかり守って計測し、マットレスに合ったボックスシーツを選びましょう。

ボックスシーツのサイズを計算する

マットレスのサイズを測ったら、その数値をもとにボックスシーツのサイズを計算します。

  • ボックスシーツの巾=マットレスの巾と同じ~+5cmていど
  • ボックスシーツの丈=マットレスの丈と同じ~+5cmていど
  • ボックスシーツのマチ(厚さ)=マットレスの厚さ+5cm~10cmていど

注意してほしいのは、ボックスシーツのサイズで「マチ」と表記されているのは、「マットの厚さ+マットレスの底に敷きこまれる生地を含めた長さ」であるという点。

そのほかの注意点は

  • マットの底部に敷かれる生地が少なめが好み=マットの厚み+5〜6cm(ベッドマットレスにボックスシーツが引っ掛かる程度)
  • マットの底部に敷かれる生地がゆったりめが好み=マットの厚み+15cm位
  • マチが少ないとボックスシーツがずれやすくなったり、めくれあがったりする原因になる

こういった点に気を付けて、お好みのボックスシーツのサイズを選びましょう。

シーツの素材で選ぶ

シーツは直接肌に触れるもの。

好みの感触や機能を選んで、快適な睡眠につなげましょう。

綿(コットン)

シーツによく使われる素材のひとつに綿があります。

綿は肌触りが良く吸湿性も備えているので、快適な睡眠にはぴったりの素材。

洗濯しやすくお手入れも簡単なので、幅広く人気があります。

絹(シルク)

ツヤツヤと光沢があり、高級感のある絹。

マットレスを豪華に見せてくれますが、汗をかくと肌にぺったり張り付くような感じがします。

また洗濯機で洗えない商品も多いので、メンテナンスに手間がかかるのがデメリットです。

麻(リネン)

水分をしっかり吸い取ってくれて、しかも乾きやすい麻素材。

触るとひんやりしているので、とくに夏季には快適に眠れます。

衛生面でも優れているので、清潔感を保つことができます。

一方商品によってはゴワゴワするかもしれません。

ポリエステル

ポリエステルはシーツ以外にも様々な製品に使われている素材です。

強度が高く、形状が安定しやすいのに低コストである点がメリット。

一方で吸水性、吸湿性に劣り、肌触りが硬めという点もあります。

工夫や加工次第では悪くない素材です。

ウール

ウールとは基本的に、羊の毛から作られた素材。

保湿性、断熱性が高く素早く汗を吸収して蒸発させてくれます。

商品によってはゴワゴワとした感触のものもあるので、注意が必要です。

レーヨン

レーヨンとは木材パルプが原料となっている化学繊維の一種。

肌触りや吸湿性に優れていて、衣服にも使われている素材です。

水分に弱く、水に濡れると縮んだり強度が落ちる点がデメリット。

シワになりやすいなどデリケートな素材でもあるので、取り扱いには注意しましょう。

リヨセル(テンセル)

リヨセル(テンセル)とはユーカリの木を原料として作られた繊維です。

繊維がやわらかいのでとても寝心地がよく、見た目にも光沢があり上品な印象があります。

吸湿性にも優れていますが水や摩擦に弱く、洗濯するときには中が必要です。

シーツの生地で選ぶ

シーツの素材とは別に、生地や生地の織り方によっても寝心地は変わります。

好みの生地を見つけましょう。

平織り

平織りとは縦糸と横糸を1本ずつ交差させる織り方。

頑丈で肌触りがなめらかなので寝具にぴったりです。

また通気性もよくサラッとした感触で、シワになりにくい特徴があります。

綾織

綾織とは縦糸2~3本ごとに横糸を通す織り方。

平織りと似た特徴を持っていて、心地よい肌触り。

平織りに比べて厚みがあり、さらに頑丈な商品が多いです。

サテン織り

サテン織りは縦糸と横糸の交差点が隣接しないようにした織り方。

光沢がありシルクのような滑らかな感触です。

温度を保ちやすいので冬に向いていますが、摩擦に弱い点がデメリットです。

しじら織り

しじら織りとは張った糸とゆるませた糸を交互に配置した織り方。

表面をあえてデコボコさせており、肌への接触面が少なくなっています。

そのためべたつかず風通しがよいので、快適に過ごせます。

反対にデコボコの感触が苦手という人もいるかもしれません。

パイル生地

表面の糸をループ状に加工した生地。

タオルのようにふんわりやわらかく、気持ちのいい肌触りが魅力です。

吸水性にすぐれていて、弾力性もあるので快適な睡眠環境にはぴったり。

ガーゼ生地

ガーゼ生地とは目の粗い平織りにした生地を重ねて作る生地。

やわらかい風合いで吸水性、吸湿性は抜群。

また目が粗いので、通気性にも優れています。

ベッドシーツのお手入れ方法

あなたにぴったりのボックスシーツを手に入れても、お手入れが行き届いていないと快適な睡眠につながりません。

できるだけ清潔にしておくことをこころがけましょう。

ベッドシーツの洗濯

まず週に1回は洗濯をして、汚れをきれいに落とします。

ハウスダストや花粉のアレルギーを持っている人、汗をかきやすい人は週に2回が理想です。

汚れを放置するとダニのえさになるので気を付けてください。

洗濯をするときには、洗濯表示を必ず確認しましょう。

またダニは50度以上の熱と乾燥に弱いので、布団乾燥機を使えば退治することができます。

ベッドシーツを干す

風通しがよい場所で陰干ししましょう。

干すときには、できるだけ生地が重ならないようにすることがポイントです。

直射日光に当てると痛んでしまうことがあるので、気を付けてください。

ボックスシーツの選び方まとめ

ボックスシーツの選び方やきれいに取り付けるコツについて紹介しました。

まとめると

  • ボックスシーツを選ぶ時にはとくにサイズに気を付ける
  • 好みの素材や生地をみつける
  • シーツの洗濯はこまめにして清潔な状態をを保つ

こういったことを中心に解説していました。

ベッドシーツは直接肌に触れるものなので、好みの肌触りだけでなく上質な商品を選びましょう。

またボックスシーツは取り付けが面倒だと感じている人は、いちど手に取って挑戦してみてください。

思っているよりもはるかに簡単に、手間なく装着できるはずです。

快適で清潔な睡眠環境を、お手軽に実現しましょう。

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